Strange Days

2013GW旅行 仁淀川上流から下る

2013年04月29日(月曜日) 22時21分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ

 今日からが本番中の本番。仁淀川の上流域から下り、中流域のダム湖畔へと向かう。急傾斜を登り始めるやいなや、SatRDayでの登坂の問題が現れた。


 さて、ホテルを6:00過ぎに出て、目の前のバス停で久万高原行きを待つ。ちょうどロードバイクを輪行袋に収めていた男性がいたので、通りがかりに挨拶を交わしたところから、会話が生まれた。なんとその方も関東からこちらに来ており、これから仁淀の源流へと登るつもりなのだとか。
 バスに乗り込み、延々と続く峠を超えて、やがて久万高原に。今日はここからスタートする。
 自転車を組み立て、さっきの方とともに近所のコンビニで補給品を仕入れ、では、と別れて走りだした。
 今日は久万高原役場辺りから、ふるさと旅行村、古岩屋、岩屋寺と通り、仁淀川の上流域に出てから下るつもりだ。旅行村との間にはトンネルが有り、そこまで結構な上りだが、それ以降は概ね下る、はず。
 そのトンネル方面への道を進み始める。市街地の辺りはゆるい上りだが、外れてワインディングに入る辺りから来ましたよ、かなりの登りだ。しばし頑張っていたが、危険な徴候に気づいて、一番きついカーブでは押し歩きした。SatRDayは、もともとリア荷重が大きいのに加え、今回はリアラックにサイドバッグを増設した結果、さらにリア荷重が増えている。そこに急な上りでさらにさらにリア荷重が増加すると、結果的にフロントが軽くなりすぎて、ハンドリングが非常に不安定になるのだ。そういう傾向があることは気づいていて、前3段から2段にしたのも、その対策の意味だった。つまり、使いものにならない一番軽いギアを捨てたのだ。ところが、それでも今のようにバッグを積んでいる状況では、やはりフロント荷重が軽くなりすぎる場合があるようなのだ。
 そんな風に押し歩きしていたからか、のんびり出発したはずの、先ほどの方に追いつかれてしまった。
 最大の傾斜はやり過ごし、またえっちら漕いでトンネルに到達。この先は、概ね下りだ。
 旅行村に立ち寄っても、あまり見るものは無さそうなので*1、通過。しかしアグリぴあという農業体験施設は見ておきたいと思いつつも、こちらもいつの間にか通過してしまった。
やがて、古岩屋に到達。ナイトランドに登場するウォッチャーよろしく、奇怪な岩柱が立ち並んでいる。明かりの無い頃、暗闇でこれらを見上げると、きっと超自然的なものの存在を信じることになったのだろうなあ。
 次に岩屋寺を通るが、山中を20分も往かねばならないと聞いて、立ち寄らなかった。県道からの入り口に並ぶ石仏たち
 やがて道は、仁淀川の上流域にぶつかる。仁淀川は、この辺では面河*2という。仁淀川は、水量、傾斜とも大きいので、毎年増水の度に川底が現れ、ミズゴケがあまり生えない。それが澄んだ青をもたらすのだという。確かに澄んで、青みを帯びた水だ
 面河には、恐らく生活用なのだろう、吊り橋が所々に架かっている。渡ってみると、人が歩くだけで結構揺れる。
 昼食は、久万高原方面からの久万川との合流点を少しさかのぼった道の駅、みかわで。蕎麦を食いたくなったので、おでんを摘みつつ。
 その後は、概ね仁淀川沿いに走る。概ね下りとはいえ、上流域ゆえ、アップダウンがしょっちゅうあって、いささかストレスフルだ。しかし、目を川にやると、蒼い流れに若葉の萌黄色が映えて、いい気分だ。
 四万十川と仁淀川の大きな違いが、結構な数のダムがあること。大体は電力源らしい。
 この辺では、まだまだ渓流の眺めだ。
 眺めのいい場所があったので、道端で野良喫茶をおっぱじめる。
 更に進むと、あら懐かしやの落出。四国カルスト登坂の出発点として立ち寄った場所だ。
 この先は、ダムが続くので、かなり長い湖が見えてくる。これは最上段の第3ダムだったかのダム湖。ダムも堂々としたものだ。
 国道33号を進んでゆくと、やがて久万高原町から、仁淀町へと入った。高知だ。この辺から、茶畑が目につきだした。高知も茶処として売り出している模様だぞ。
 やがて、今日の宿である、仁淀町観光センターが対岸に見える、ダム湖に到着した。あそこまでかなりの登りだが、ゆっくり行こう。SatRDayに旅装備は似合っている*3
 上流側に出ていた掲示に素直に従い、赤い橋で対岸に渡る。漁をしているのか、一人乗りのボートで湖面を徘徊する人を、何人か見かけた。
 宿の周辺は公園になっていて、宿は高い*4丘の上。そこまで、えっちら登っていったが、最後の急傾斜は諦めて押した。
 居心地良さそうな宿だ。バス・トイレは別。食事は1Fのレストランで出される。地物の産物を一通り盛り合わせました、という感じのメニュー。そして、部屋からの絶景。この辺の人は、なんだって遥か上の方にまで、家を立てるんだろう。
 こんな立地なので、通信手段など望むべくもない、と思いきや、ドコモauともにビンビンに入る上*5、宿の真正面にはWillcomのアンテナまで立っている始末。何ら苦労はなかった。しかし、ソフトバンクの端末を持った、別室の客が『入らないんですけど』などと宿の人に抗議していた*6ので、ソフトバンクだけはダメのようだ。
 夜になると、対面のR33を通る車以外、動くものが無くなってしまう。こんな場所では、妖怪も出てこようものよと思いつつ、就眠。

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