Strange Days

2013GW旅行 仁淀川河口へと下る

2013年04月30日(火曜日) 22時55分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:概ね雨

 ここまで晴天に恵まれてきたが、今日は雨だ。まあ、数時間で上がる予報だし、と思って走りだしたのだが、案に相違して終日湿っぽい天気になった。


 夜半から、雨音が時々聞こえるようになっていた。起きてみると、外は雨がぱらついては弱まる、湿っぽい谷の情景だ。仁淀川沿いの谷間を、上流から霧が押し寄せてきては、またどこかに消えてゆく。まあ、覚悟を決めて、走り出すしかない。Nikon 1 V2は仕舞いこんで、後の写真はXperia ACRO S頼りだった。
 宿は、こんな山奥だけど通信に不自由はなく*1、食事もまあまあで居心地良かった。なんといっても、夜の暗さと静けさは得がたいもの。唯一、洗濯できないことくらいが、欠点といえば欠点か。
 宿から走り出し、目の前のダムへと下る。この辺は、特にダムの前後で、結構なアップダウンが待っている。登りが得意ではないSatRDay、まして雨の状況。疲労がたまる。故に、意識的にゆっくり走っていった。なに、高知市まですぐだし、エスケープルートも多数ある。
 昨日も書いたが、仁淀川は結構ダムが多い。水利が多く、結果的に仁淀川の流速を遅めているはずなので、そのうちに水質に影響が出ないだろうか。
 とはいえ、こんな雨の中でも、なかなか澄んだ水流が、目に涼しい。鉄橋も数多く現れ、新緑との対比が、目に嬉しい。
 やがて、かなり大きな町区がある、越知の手前に差し掛かった。この辺にトンネルがあるのだが、長くて暗いので、車道を行くには危険がある。ストレスを避ける意味でも、一時的に歩道に上がった。幸い、新しいトンネルなので、歩道は比較的広い。
 しかし、トンネルを出て、段差に囲い込まれているので止むなくもう少し歩道を走っていた時だった。排水口の蓋を乗り越えた時、耳に周期的な擦過音が聞こえてきた。パンクを察知して、一度停めてパンクをチェックしたが、その瞬間は空気圧の低下がわからなかった。しかし、また走りだしてすぐに、フロントのハンドリングが、極端に不安定になっているのに気づいた。またタイヤに触れて、やっと圧の低下を察知。前輪だ。
 早速、道端でパンク修理だ。不幸中の幸いとして、雨はパラパラという程度だ。チューブを交換する。ありゃ、持ってきた予備チューブ、米式バルブだよ。しかし、インフレータがちゃんと対応していたので、難なく修理できた。パンク箇所は、タイヤの方にも鋭い、小さな穴が開いていたので、尖った金属片で一気に貫通というところだろう。宿までたどり着いたら、パンクしたチューブの修理をせねば。
 越知を通過。まだ昼には早い時刻だったので、ここでは食事にしない。この辺だと、普通に欄干のない橋が渡してある。
 ここからは、R33と別れ、川沿いの県道を進む。こういう狭隘路も出てくるが、交通量の方も見合って減るので、結構のんびりした道行だ。
 しばし降っていたところ、道端に小奇麗な店を発見。なんとアイス屋だぜ。迷いなく入り、アイスクリンのモナカを求める。アイスクリンは、そもそもアイスやジェラードよりさっぱり系なので、軽くてサクッとしたモナカにベストマッチだ。
 さて、多少の補給は出来たものの、そろそろ本格的な腹ごしらえを考えねば。というところで目に入ったのが、水辺の駅あいの里仁淀川。農産物の物販店に、食堂が併設されている。こういう日はあれでしょ、カツ丼。こればかりは大外れも少ないので、こういう勝負する気にならない時には、ついつい手が出てしまう。
 予土線を通過すると、だいたいは市街地を走ることになる。川からは、道にせよ家にせよ、結構離れている。結構下流に来るまで、意外なくらい水辺が未開なのに驚いた。
 やがて河口が見えた。正直、あんまり感慨はない。まあ、予土線の辺りまで下れば十分だな。
 ここからは、海沿いの黒潮ラインを行く。しかしこの黒潮ライン、あまり走りやすい道ではない。車道が狭く、交通量も多いからだ。終いには、桂浜から北に渡る橋で、難儀する。急傾斜のアーチ橋で、しかも古いので歩道も狭いのだ。車道を走り切るには交通量が多すぎだし、押してゆくしかない。
 今日の宿は、一応は輪行の可能性を考慮して、高知駅の近所にとってある。そこまで、市街地を走っていった。途中、一通に掛かって繁華街に向かわされ、どうせならばとはりまや橋に立ち寄った。確かに、これはいまいち目立たないな。
 宿に入り、夕食は面倒なので近所の店で鰹のたたきを魚にビール。今日の汚れ物を洗濯して、スッキリした。

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