朝はゆっくり、9:00過ぎに宿を出た。今日はまた、麦草に登るのだが、いっとく御夫妻と同行することになっている。いっとく氏とは10年ぶりだが、顔見てわかるかな。
待ち合わせは
茅野駅。いっとく氏からは多少遅れる旨のメールが来たが、無事に合流に成功。奥方とは初対面だ。10年経っても、意外に要望の変化はないものだ。すると僕も意外に。
いっとく氏はラレーの小径、奥方は700Cか650のサイクリング車だ。直感的に、ギア足りるかなと危惧したが、今日のコースは登れなくなったら、そのまま引き返せばいい往復コースだ。ま、気楽に行きましょう。
茅野駅の北に抜け、コンビニに寄ってから、メルヒェン街道に入った。最初の頃は車多数と並走することになるが、ビーナスラインと分岐してからは、車はぐっと減る。しかし、この辺に
最初の急坂が待ち構えている。体調が悪いと、この辺で心折れるかもしれない。最初の篩だ。
超えると、しばらく
緩やかな上りになるのだが、この辺で奥方は登り切るのは無理と判断されたのか、駅に引き返すことに。茅野の周辺にも見どころはたくさんあるから、退屈はしないだろう。
それからしばらく、急坂に入ってから橋を越えた辺りからが、本格的な勝負の始まりだ。俺か、坂か、どっちが生き残るかだ!
天候は、雨の心配はなく、暑いわけでもない、サイクリング日和だ。MR-4を峠に持ちだしたのは初めてだが、24WOに28/28の凶悪坂仕様は強力で、比較的楽に回して行ける。とはいえ本格的な坂道なので、クルクルとは行かない。ポケロケと比較すると、ペダルの軽さは同程度だが、車体の重さが幸いして、安定感は上だ。これは好みの範疇かもしれない。どちらも登坂に焦点を当てたセッティングなので、体力的には同等か。
いっとく氏は、途中から遅れ始める。こういう時にこちらが合わせるのは返ってプレッシャーになるので、先を急ぐ。しかし、別荘地を抜ける辺りまでは、それほど差はなく、
視界に入っていた。
峠に近づいた展望台で。
ヘコヘコと漕ぎ続けること4時間超。やっと
麦草峠に到着した。所要時間は、前回から少し短縮できたが、あの時は暑かったし、雨もぱらついていたからね。これが実力なのだ。
峠に登ってきた、八ヶ岳周遊中のローディたちと話したりしながら、いっとく氏を待つ。すぐ来ると思いきや、思いの外に来ない。少し心配になり、ヒュッテの辺りまで下ってみたら、
ちょうど登ってくる所だった。なんでも、足が攣ったという。その時は軽く思っていたのだが、あとでツイッターで会話した限りでは、結構シビアな攣り方だったらしい。ともあれ、いっとく氏も10年ぶりの麦草制覇だ。
日没時刻が迫っていたので、そのまま一気に下り返し、駅前駐車場でいっとく号と合流。別れを告げて、宿に引き返した。心地よい疲労感がある。
宿の辺りまで引き返し、湖畔から沈む
夕陽を撮る。今日は久しぶりな自転車仲間と峠に上り、夕陽を見送ることが出来た。宿の隣の蕎麦屋で、旨いビールを飲み、夕食を取った。うん、今回の諏訪行も、充実している。
また今度、もっと楽なところを走ろうではないか、いっとくさん&奥方。