Strange Days

年末のお伊勢参り初日

2013年12月21日(土曜日) 23時42分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , 天気:快晴ではある

 今年の年末は伊勢参りすることにした。初めてだ。
 伊勢では距離を走ることもないので、伊勢湾の対岸、渥美半島を走ってから、フェリーで渡ることにした。
 しかしだ、この時期の伊勢湾は猛風地帯なのだ。


 朝早くに起床。MR-4を地下鉄駅まで走らせ、そこから輪行で豊橋に向かう。新幹線の車中、ふとNexus7を取り出すと、まだWifiルータをONする前に、どこぞの回線を捕まえた。あ、新幹線でYahooモバイルが使えるのだ。加入して、初めて役に立った。とはいえ、モバイルWifiが使える区間なので、あまり旨味はない。
 豊橋駅で下車し、渥美半島の先端部へと向かう。初めのうちは、のどかで広々とした風景が広がり、快適な旅だったのだが、あまりに強い風にあおられ続ける。激しい向かい風だ。スピードが乗らない。道も狭いし、自転車が揺さぶられるので、これは怖い。そこで、1/3ほど走った辺りで、南岸に出てみた。余計ひどくなった(汗)。道は狭い上に、産業用車両*1がガンガン通るので、怖くて仕方ない。そんなわけで、道行は捗らない。
 昼過ぎには渥美半島の先端に着く腹づもりだったが、昼時になっても2/3くらいまでしか来ていない。ちょうど、カントリーレストランっぽい店があったので、昼食を取りながら作戦を練る。と言っても、ルートは事実上一本しかない*2ので、どれくらいで着くかという話に落ちるのではあるが。フェリーの本数はそれなりにあるので、伊勢に渡るのには問題ない。が、日が落ちてるかもなあ。
 再び、ダンプがガンガン通る車道を、ヒヤヒヤしながら走る。ずっと向かい風で、気分も萎え萎えだ。
 ふと、海側にサイクリングロードのような、遊歩道っぽい道が見えた。入ってみると、これが立派な自転車歩行者道だった。こんな道があるんだったら、早く気付けばよかった。風はあるが、車のプレッシャーから開放されるのは大きい。
 落ち着いて眺めると、この海岸線は風光明媚だ。
 のんびり走り続け、半島の先端部に近づいた。休憩所があったので立ち寄ると、この自転車道の看板があった。実は、田原豊橋自転車道の表示は、半島のずっと豊橋に近いあたりで目にしていたのだが、田原という地名がある半島中央部までしか無いのかと思い、見過ごしていた。もっと実態に合った名前にして欲しいものだ。
 この半島先端部からの眺めは良い
 港に向かうべく、最後のプチ峠を超えた途端、自転車で真っすぐ走れないくらいの強風に再会する。まともに浴びると、眼球が歪んで、視界を失うレベル。凌ぎ凌ぎ走り、港へ。フェリーまでの時間を直近の道の駅で潰す。
 フェリーで伊勢湾を渡る。あまりもの強風に、ドア開放禁止が通告される。会場は白い三角波が立ち、まともに船首が突っ込むと、大波が簡単に窓、それも2階層目のさらに外部通路を挟んだ客室窓を、しばしば直撃するのだ。フェリーの客席に座っていると、右の窓からは空が、左の窓からは海面が見えている。それくらい、傾ぎながら進んでいるのだ。生きて渡れるかな。
 もちろん、運休になるほどの事態ではないと判断しての上の運行なので、何ら問題なく鳥羽へと入った。いつしか風は鎮まり、ちょうど夕陽が掛かっている
 ここから、伊勢市まで自走だ。しかし、この道もかなり狭い。その上、途中で完全に日が暮れたので、緊張を強いられての道行になった。幸い、夜戦装備の充実したMR-4だったので、それほど危険な目に合うこともなく、ホテルに入った。あまりの疲労に、シャワーを浴びてから、そのままベッドで爆睡する。ともあれ、無事に到着できた。

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