いよいよ壱岐行きだ!
朝の横浜は雨でトホホだったが、渡った北九州は結構なお天気でござった。
早朝、ポンッとばかりに起床。しかしまあ、やはりというか雨か。ちょっと悩んだが、予め輪行状態にしたポケロケを担ぎ、駅まで傘を差して歩いた。
平日朝ということで、多少の懸念はあったが、それほどの混雑に巻き込まれることもなく、羽田に。同行者の大半が乗っているはずの便で、福岡空港に
飛んだ。別便だった長岡氏とは、空港で落ち合う。
さて、どうするかは同行者の顔を見て決めようと考えていたのだが、概ね元気そうだったので自走でフェリーポートに向かう。道は一度走ったことがある。壱岐着は昼なので、船中で昼食を取っておきたい。幸い、フェリーポートと並ぶ高速船ポートにファミマがあったので弁当を買っておいた。
自転車は、輪行状態で持ち込む。みんな輪行に便利な自転車だから、素早くやってのけられる。出港時、港内に
大型客船が2杯、見えた。
船の旅はいいもんだな、と船室で伸びていた。降りる前に
昼食も取って置かなければ。船中、自販機もあったので、質を選ばなければ飢えることは無さそうだ。
港に入った。この島は実は陸続きなのだが、実は行ったことがない。後で寄ろう。
港の構内にあったのが、この
自販機。ガムの自販機だ。ああ、昔あったよ! 謎の何かが両目から溢れ出そうな懐かしさだ。
港のすぐ前で自転車を展開する。そこには、さすが古代史の島だけあって、
古墳が……。いやこれは、レプリカだった。
今日の宿はほど近いので、まずは荷物を置きに行く。身軽になって、いよいよ壱岐を回る旅だ。今日は地学萌向きの、島の南西部を攻める。
島最大の繁華街、郷ノ浦の西へとよじ登ってゆく。島なので坂があるのは仕方ないのだ。ポケロケでよかった。
その途中、というか登り始めくらいに、
謎の巨象が立っている。この北の方で、ナウマン象が発掘されたことを記念しての像だとか。大喜びで撮るよ。
ここは彫刻家の記念館だとか、謎の歌碑だとか、公民館だとかが集まった、要は郷ノ浦の文化施設の集まっている場所だった。
更によじ登ってゆく。プチ峠をいくつか超える。壱岐と対馬で大きな違いを感じるのが、人家が途切れないことだ。流石に坂を登りつめると人家が見当たらない場所もあるが、対馬のように人跡が見当たらなさそうな深い森に囲まれてしまうということはない。どこまでも、人手が普通に入っていそうな、里山に毛が生えたような森が続く。
今日、最初の目的地は、通称ゴリラ岩という巨岩が立つ海岸だ。途中、渡良のアコウ樹という看板を見て、その辺をみんなで探したのだが、結局良く分からず。どうやら、海岸線まで降りた所に、何かがあったようなのだが。先に進む。
小さな半島の北端へと進むと、あったあった、
確かにゴリラ顔だ。ここには
鬼の足跡という海蝕洞もある。ここがボコっと陥没していたのはなぜだろう。
また、地図上は亀石というものもあったらしいが、気づかなかった。
いい陽気なのだが、辺鄙な観光地の平日故か、訪れる人は少ない。
海は澄んでいる。火山性の地形故か、ゴツゴツとして、荒涼とした風景だ。それがゴリラ岩を生み出したわけだが。
来た道を途中まで戻り、北隣の半島へと向かう。どうしたってアップダウンは避けられない。ヒーコラいいながらも、猿岩の展望台に到着。
ポケロケで頑張ったよ。
ゴリラ岩もだが、
猿岩も視点にシビアで、あんまり近寄ると猿に見えない。
猿岩の近くには、
大日本帝国海軍の砲台跡がある。これは未成戦艦土佐の主砲塔を流用したものだ。長門のものに比べていくらか改良されたようだ。
湯之元温泉の方向に抜ける。途中で、かのナウマン象発掘地点に出て、ボケーっと眺め、湯之元温泉でお腹がすいたので、以前に同じように空腹を救われたじゃこ天を求めて海の駅に立ち寄ったのだが、やってない。一同、フラフラしながら幹線に復帰し、郷ノ浦へと帰還した。
郷ノ浦には、かの
ご立派様が御わせば、
綺麗な夕日も眺められる。西に向いた湾は、この時期は便利だ。