Strange Days

そうだ、久しぶりに遠野に行こう~最終日

2016年11月06日(日曜日) 22時22分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:くもり時々晴れ

 最後に、遠野近郊の、まだ行ってなかった場所に足を伸ばす。


 遠野も最終日。今日は遠野市街の辺縁をウロウロしてから、昼過ぎの電車で帰る予定だ。
 昨夜、雨が降り出したんで、どうなることかと思っていたが、朝にはいい天気になっていた
 まずは卯子酉様に向かう。この辺の山に向けての斜面には、林檎が植わっていて、あちこちで取り入れ中。そうした林檎畑の広がる山を横目に、卯子酉様に。何時来ても、異様な雰囲気だ。
 次に目指すのは、五百羅漢。ずっと西の車道から登ってゆくのが通常だが、今日は山道を突っ切っていこう。地図を見ながら登ってゆく。えらい傾斜&不整地で、タイヤが幅広で軽いギアを使えるBD-1じゃないと無理だったな。しかも、ここは林檎畑だ。よく考えたら私有地だった可能性もあるのだが、林檎を取り入れている農家の人は笑顔で「頑張るねー」などと言ってくれる。
 しかし、こんな道ばかりなので、正直つらい。車道から回り込めばよかった。しかし、右手に見える看板の存在が暗示しているように、この上は工事、工事、また工事の嵐。なんでも、高規格道路(たぶん高速道)を作っているらしい。
 五百羅漢までは問題なく行ける。こんな風に、そこらじゅうに大石が転がっていて、そこに心霊写真のように羅漢像が浮かび上がっている。
 この道を行って、鍋倉城の方に出ようとしたのだが、工事区間に遮られて回り込めない。仕方なく、元々こっちから登る予定だった、西の方の車道から降りた。
 降った辺りに、この辺りの堤を建設した経緯などの説明書が立っていた。
 今更鍋倉城址に登り直す時間はないので、最後に最近できたとおの物語の館に入ってみた。市民センターと、川を挟んだ所にある。中は、昔話を聞かせるボックスの集合体という感じだった。一つ、とても心に刺さる展示があった。全く同じ構成の機械を使ってるんだろうから、1台位はこうなるよ。
 さて、遠野を去る時間だ。河童たちよ、さらばだ。帰りも盛岡までの快速で、新幹線に乗り継ぐ。乗車時に売店でコーヒーを買ったのだが、新鮮さがウリの高級コーヒーとはいえ、賞味期限は後1週間。これは、うっかり持ち帰ってしまうと、賞味期限切れを迎えてしまいそうだ。
 指定席を買ったので、のんびりしていたのだが、恐らく釜石から乗ってきたであろうおっさんが挙動不審。やけにデッキで電話しているし*1、新花巻で5分の停車時間をまるまる跨ぐほどに、トイレに入り浸っている。怪しなと思ったのが、そのおっさんが入った途端、きな臭くなったことだ。おっさんが出てきて、何の気なしに入ったら、やっぱりタバコ臭いよ。高校生じゃあるまいし。自制できんのかね。
 盛岡で新幹線に乗り継ぐ。帰りも弁当買うよ。ぱくついて一眠りしたら、もう東京だった。重いBD-1を抱えて、帰宅。
 遠野は行く度に新発見がある、というわけでもないが、別の顔を見せてくれるくらいには奥深い。観光化が進む駅周辺より、むしろ奥地へと出かけたい土地だ。

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