大きな目的の室戸岬訪問は眼の前。意外にただの岩礁だった。その後は、徳島までなんとかしてゆくだけだ。
この宿、自転車を部屋に持ち込んでいいと言われた。そこで、夜の間にざっと整備しておいた。まだ走るからな。
旅館らしい
朝食を取り、
宿を後にする。
こういう海辺にある神社は、それぞれに趣深い。ここは
王子宮。
走るほどでもなく、室戸岬の突端辺りに来る。といっても、
岩場が連なっているだけだ。その代り、道路沿いには
浮かれたようなモニュメントが立つ。これはジオパーク指定記念碑だったかな。こういったモニュメントや石碑がずらりと並んでいるのだが、
海を見てもなんか地味だ。そうだだ、高さがないし、開放感にも欠けるからだ。ずっと上方にある、灯台の方まで登るのが、オススメなのだろう。そんな中、
The 室戸岬というべき石碑。
室戸岬というか、四国がそもそもだが、もう弘法大師のテーマパークと言って良いんじゃないかという有様だ。
これは青年時の弘法大師をイメージして建立したものだそうだ。背後にはふて寝したような涅槃仏も居る。
店もホテルもそこそこあるのだが、なんというか全体的に殺風景だ。そのくせ、開放感が無い。ただ中腹に立つ展望台に登ると、さすがの展望ではあった。ま、海しか見えないが。
ジオパーク関係の施設もあるのだが、なんと休園。ついてない。ただ、トイレは使えた。
その代りだが、巨岩奇岩が次々に現れる。
巨岩に張り付いたような防波堤が良い。
連なる奇岩。恐竜の背中みたいだな。
小さな休憩所で小休止を取ったりしながら、北東に向かった。海辺を走ったと思いきや、小さな峠を超えたり、飽きのこない道だ。
途中見つけた
自販機コーナー。そこに
ものすごく興味をそそられる自販機があった。残念ながら稼働してなかったが。でも、中身は楽天あたりで買えるかもね。
お腹が空いたなあ。流石にオートスナックで済ませたくはない。もう少し走ると東陽町甲浦に。ここに徳島方面への鉄道始発駅があり、この先はいつでもエスケープできる。まだ昼だから、もう少し走れる。しかし、気分的にダメダメで、もう輪行しちゃおうかと思っても居た。
疲労を感じつつ、海の駅という施設があったので、入ってみた、物産館と、ちょっと小洒落た食堂が合わさった感じ。ランチメニューに
パスタがあったので、頼んでみた。野菜類が絶妙の火の通り具合で、大層美味だった。おかげで、一気にリフレッシュ。
海が気持ちいいし、温かいので、まだまだ走ろう。
小さな峠をトンネルで超え、
電車を並走しながら、走っていった。海南町の中心部も通過してしまい、どこまで走れるか。
鯖瀬という駅の近くで、見かけた、
鯖大師。我がかまくらみちに沿って、鯖神社がいくつもあるのだが、鯖大師か。全国のSEはここでご祈祷を受けると良い。
結局、鯖神社の更に先にある、
牟岐駅から輪行することにした。昨日と同じくらい走ったな。
牟岐から2時間弱掛けて、徳島に向かう。牟岐辺りはまだ、田舎オブ田舎という感じで、人跡が稀とまでは行かないが、家並みを離れると人の気配が消えるような場所だった。列車が通過する沿線にも、人家はあまり見られない。山中にぽつんと人家や廃屋を見つけると、言いようのない愛おしさのようなものを感じた。
それが、徳島に向かって川を渡り、家並みに遭遇する度に、みるみるうちに市街地が広がってゆく。室戸周辺は、むしろ例外的な人口密度の低さなのだろう。
泊まった宿は駅間近の新しいもの。部屋のWifiはパスワードが決まっているタイプ。でも部屋設置のWifiルータは、
ご覧の通りWPS対応なので、運用次第ではもっと安全性を高められるはずなのだが。