今日は種子島で一番見たい場所、JAXA施設群を見て回る。
素敵(だがいまいち住みやすくない)
コテージで一夜を明かし、出発する。まずは南方、昨日少し立ち寄った、JAXAの施設群を回る。
JAXAの一般向け施設は、竹崎射場という中小ロケットの打ち上げ施設周辺に集約されている。そこに下る途中で見かけた、
恵比寿さん。北方の神社と違って守りが軽く、南方感が強い。
竹崎に下ると、出迎えてくれる
H-2の実物大模型。実際には、下り切る手前にある、宇宙科学技術館前の前に屹立しているヤツのほうが目立つ。
竹崎には、もともと
中小型ロケットの射場がある。これはランチャーそのもので、クレーンアームでロケット本体を掴み、最適な方位に向けて発射するのだ。近くの
説明板にあるように、直接スポーンと打ち上げる。
広い射場をブラブラしたあと、いよいよ
宇宙科学技術館に突入だ。
中は結構金がかかっていそうな作り。
これはLE-7だったかな。H-2系の1段目に使われているエンジンだ。
人工衛星本体もある。これはだいちだったか。軽量な構造とはいえ、意外なくらい大きい。
JAXAの歴代ロケット。着実に大型化しているのが如実にわかる。そして、文部省管轄だった固体燃料ロケットの系譜が終わったことも。考えてみれば、平和利用前提の学術用衛星のキャリアとして開発されていたのに、前段固体ロケットと軍用のICBMに最も近い構成だったのは不思議だ。
JAXA現役の施設といえば、ISSに接続された実験棟、きぼうがあるが、その
実物大室内模型も展示されている。だいたい、大型バス程度の空間だろうか。広く感じるのは実験設備が置かれてないからで、それらが壁面を専有すれば、圧迫感も出てくるサイズだろう。
名残惜しいが、今日は西之表まで戻らねばならない。先を急ぐ。
昨日も立ち寄った、
宝満池の辺り。神社があったので参拝しておく。このまま海沿いにゆく予定だったが、種子島の坂天国(地獄)で消耗してしまい、また昼食ポイントも見つかりそうにないので、南種子町に寄ることにした。すると、概ね島の中央部、尾根道を走ることになりそうだが、この高低はあまりなさそう。むしろ、南種子町まで結構な峠道をよじ登らなければならないのが辛かった。
南種子町の美の吉食堂で昼食。
インギー焼き鳥定食というのを頼んだ。名前からして神速で口にスポーンと打ち込まれる勢いで出てくるのではと期待したのだが、普通に遅かったぜ。ちなみにインギー鶏というのは、英国原産の鶏らしい。噛みごたえあるしっかりした鶏だった。
さすがJAXAな街で、
こんなモニュメントも聳えている。
ほぼ島の中央を走る、R58を走る。意外にアップダウンの少ない、走りやすい道だった。
途中、看板が目に入ったので、坂井神社に立ち寄ってみた。
ソテツの巨木だ。日本一を自称する。宇宙から見える唯一のソテツらしい。まったく、ソテツもない大きさだ。
中種子町を過ぎた辺りで、
北西の海岸に降りる。風向きの関係で、結構しんどい。
疲労困憊しつつも、今日の宿についた。荷を下ろし、一休みしてから、近所の散歩にでかけた。季節が季節なので、
近所の川に鯉のぼりが渡されるところだった。明日は見ものだろう。が、僕は明日の早朝、フェリーでここを離れてしまうのだ。
河口で夕日を見送る。種子島では好天が続いたが、屋久島ではそうも行くまいな。
明日は早いので、早々に就眠。