Strange Days

今夜の観望

2000年04月23日(日曜日) 23時02分 星見

 今夜はきれいに晴れたので、夕方から観望を開始した。まずは西空低くにあるオリオン座。オリオン大星雲は、大気の透明度の低さと、低高度にあるという悪条件から、なんとも冴えないものに映った。久しぶりに見るM42も、明るい星を10個ほど見分けるのがやっとだった。
 この時刻には南天は寂しいものなので、冬の星座たちに別れを告げて部屋に戻った。
 11時頃にまたベランダに出た。この時刻にはおとめ座が南中しつつあるので、まずはワイドビノで星空探索をした。ワイドビノだと星座がほとんど視界に収まりきるので、星図と対照しながらすぐに探し出すことが出来る。おとめ座も、しし座も、高倍率の望遠鏡ではなかなか全体像をつかめず、いらいらするのだが、ワイドビノなら一発だ。軽量だし、これは本当に便利なアイテムだと思う。しかし星を一番明るく感じるのは、MIZAR10*42の双眼鏡のほうだ。
 おとめ座からかみのけ座にかけては局部銀河群があるはずだ。一応、その方面に望遠鏡を向けたが、相手が銀河ばかりなのであんまり期待は出来ない。BORG100ED程度の能力では、よほどきれいに導入しない限り、ただの暗い星と見分けがつかないだろう。
 しし座のレグルスも、おとめ座のスピカも明るい星だ。それらをしばらく100EDで眺めた。ピントを出すと、その周囲に小さな星が群れているのがわかる。高度があるので、大気の影響が少ないせいもあるだろう。
 しばらくネット沈没した後、またベランダに出た。月が昇りつつある時刻である。さそり座がベランダの真正面に見えるので、しばらく星座をたどってみた。小さな星が群れている場所、暗くて星が少ない場所(暗黒星雲がある?)があり、見ていて飽きない。
 月は満月度75%程度まで欠けていて、昼夜境界線のクレーター群が幽玄な眺めを見せた。ティコの中央にある丘陵までくっきりと見えた。これで14インチ級の望遠鏡で強倍率をかけたら、どんなにいい眺めだろう。
 寝る前に、双眼鏡の2丁拳銃で北天を眺めた。こちらも今夜はゴージャスだ。大熊座のひしゃくは西天に大きくかかり、カシオペアは東天に傾いている。天頂付近は無数の星が肩を寄せ合い、抜きん出た1等星が自己主張している。ワイドビノを使えば星座が、MIZARを使えば細かな星星が見える。首が痛くなることを除けば、本当に美しくてうれしくなる眺めだ。明日が休みならば、朝まで飽きずに眺めていただろう。GP赤道儀も出したかもしれない。
 GWに期待をつなぎつつ就眠。


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