Strange Days

2004年06月12日(土曜日)

NHKスペシャル「永平寺/104歳の禅師」

23時33分 テレビ 天気:雨らしいが、まだ

 夜、NHKスペシャル「永平寺/104歳の禅師」を見た。あんまり語るような内容はなかったが、一つだけ。この老禅師の語りに満ちる確信が良い。「~だ」と断言する口調には、確かに迷いは感じられない。ある事柄に関して思考することすらやめるという禅の教義に対する疑義はともかく、老僧がそれを確信し、常に実行あるのみという姿勢を貫いてきたであろう事は、その語り口から容易に想像できる。
 思えば、僕たちは悪しき相対主義に毒されるあまり、あらゆることに対して確信を失いつつあるのではないか。たいていの注意深い人は、一流の知識人と目される人々が語るときに、その言葉に添えられる「~と思います」とか「~ではないでしょうか」という確信の存在を疑わせるような一言に気づくだろう。僕はその度に、ああ、確かに相対主義は言論の世界を制圧してしまったのだなと考える。誰一人絶対的な確信をもち得ない言論の世界の現状は、自由度が高い反面、混迷にも溢れた現実世界にはふさわしいものだ。だが、老禅師の確信に満ちた姿勢を見るとき、迷いの無いことが懐かしい。迷いが自由の必然の代償だとすれば、なんとも不自由な世界に生きているとも思えるのだが。

気の抜けた休日

19時55分 暮らし 天気:結局晴れ

 今週一杯のつまらぬ仕事の疲れを癒そうとでもいうのか、奇妙なくらいの爆睡で昼まで寝てしまった。いやはや、困ったものだ。これでは遠出は出来ぬではないか。
 とはいうものの、天気が心配なこの季節に、どこかに遠出するのは結局リスキーだ。ままならぬものよ。
 しかし、そこそこ晴れ間も見える日だというのに、どこにも出かけないのは腹立たしい。夕方からは雨という予報だったので、とりあえず飯田牧場方面に走り出した。
 無理矢理にでも走りたかったわけは、再整備したEPIC号の調子を見たいというものだった。気のせいじゃないぞ、凄く軽い。掃除する度にそれを確認して、こまめに掃除しようと思うのだが、その割りにBB抜いて掃除なんて半年に一度くらいしかしないのはなぜだ。
 飯田牧場に立ち寄る。気温が高いため、ものすごく繁盛していた。
 そのままサイクリングロードの終点まで走った。ここで何枚か写真を撮ろうと思っていたのだが、持っていったMZ3が動作しなくなったではないか。焦ったが、帰宅して確認すると、単なる電池切れだった。今までMZ3で電池切れになったことなんて無かったのだが、使わないので放っておいた結果、自然放電してしまったようだ。Li-ion電池でも自然放電がこんなに大きいとは思わなかった。あるいは、電源を切っているつもりでも、なんらかの形で消費されていたのかもしれない。
 自慢したくなるようなEPIC号の軽い乗り味を楽しみつつ、湘南台に立ち寄って帰宅した。