Strange Days

八丈島ツーリング最終日

2006年06月13日(火曜日) 21時39分 天気:雨のち快晴

 八丈島滞在も最終日。しかし雨に降られたため、またしても車での移動となった。


 朝、朝食後に宿賃の清算をした。1泊6300円、3泊で18900円。これで朝夕が付いて、夕食はあの分量で、焼酎飲み放題。洗濯機エアコン使い放題、車使用自由*1なんだから、安すぎて涙が出ちゃうよ。部屋は広かったし、ちゃんと片付いていた。いい感じに緩々の宿だった。夜中でもフロントが居るとか、トイレバス別じゃないと耐えられないと言う向きには向いてなかろうが。
 さて、昨夜の絶不調はあっさりと去り、復調した僕は、八丈島最後の日をどう過ごすか悩んだ。というのも、朝から雨だったからだ。降り続くという予報だ。これは、自転車はもう、諦めるか。車で行き残した場所を回ろうということになった。
 最初に向かったのが、めっとう井戸というポイント。めっとうというのは、八丈島でよく見られる巻貝の一種の事。そのめっとうの形に、だんだんと掘り下げた形の井戸の事を、こう呼ぶのだ。水源に乏しく、かなり掘り下げないと水に行き当たらないため、こんな形になっている。
 次に大里地区の古民家を見学。八丈島でよく見られる高床式倉庫や、厩*2、そして壁の無いすっきりした母屋で構成されている。ふすまを全開すると、風が良く通りそうだ。
 次に向かったのが服部屋敷。ここは昨日も訪れたのだが、開店中なのかどうなのか良くわからないで、素通りしたものだ。行ってみてわかったのは、ここの売りである八丈太鼓の実演は、町の観光バスが来た時だけやるんだそうな。
 それから中之郷近辺の遺跡を散策。遺跡がありました、という旨記した看板だけがあった。この近辺には小さなゴルフコースがあるんだな。
 海岸まで降りると、ダイビング練習用のプールや人工岩場が整備された場所に出た。ちょっとした磯遊びの気分を味わえる。
 この辺の海岸線は、切り立った断崖絶壁ばかりだ。
 ちょっとコーヒー飲みたいねということになり、こば氏の目撃証言を頼りに南原千畳敷近辺を探し回る。あった。未舗装の脇道の側に、喫茶店ありとの看板が立っていたのだ。ほんまにあるんかと思いつつ進んでゆくと、確かに存在した。
 空間舎というのは、本当は手芸教室などの屋号(?)らしい。13:00からとなっていたのだが、こば氏が交渉すると30分ならOKということになった。
 明日葉チーズケーキなんてものをいただく。店主のご夫妻は、この八丈島を気に入ってしまい、8年程前に移住してこられたのだとか。『ここの窓から海が見えるんですよ』といわれ、こんな奥まったような場所なのに、確かに海が見えるのにはじめて気付いた。冬はここから綺麗な夕日が見えるという。
 店を出て、昼食はどうするかということになった。町役場近くに日替わりメニューを出す店があるので、そこに行こうということになった。ちょうど昼時で、テーブルは埋まっている。しばらく待つ。
 そこに、先ほどの喫茶店の店主が現れた。なんでも、ここは週に一度のお楽しみなんだそうな。喫茶店が本日13:00からとなっていたのは、ここでお昼をいただいてからということだったらしい。
 店の外に、足の悪い犬がつながれていた。これがおとなしい犬で、僕らが撫でてやっても吼えず、おとなしくされるままだった。やがて飼い主のご婦人が出てきたので、しばし立ち話になった。なんでも、この方は、この犬を連れて、方々を旅行して回るのが趣味らしい。八丈島にもかなり連泊するという。そういえば、近所のスーパーで買い物するとき、この犬を載せたスクーターを見た憶えもある。
 やっと店内に案内されたので、ランチにありついた。パン食べ放題なのが嬉しい限り。どんどんお代わりされた。ヘルシーなメニューは、アルコール漬けの肝臓君には嬉しい限りだったろう。
 最後に温泉に寄っておこうと、まだ入ってないふれあいの湯に向かった。ここで先ほどのご婦人と再会。八丈島は狭い。
 汗を流し、宿に戻って、帰宅準備する。まず別送の荷物をダンボールにまとめ、自転車も畳んでしまった。車で運んでしまおうというわけだ。
 空港へと、2回に分けて運んだ。ちょうど空港に降り立った頃、今までの雨なんて嘘のように、空が晴れ上がったではないか。まるで八丈島の神が『帰りくらいは綺麗に見せてやろうかの、ふぉふぉふぉ』などとやられたようだ。しかし八丈島、車で駆け抜ければ一瞬で、むしろ退屈な島かもしれないのだが、自転車で丹念に走り回れば、あの喫茶店みたいな美味しいところも見つかる。そういう奥の深さを感じさせられたものだ。
 空港でチェックインし、ダンボール箱は宅空便なるサービスに委ねた。ようするに、手荷物とは別に預け、空港からはクロネコに宅配してもらうというもの。1000円なら悪くないか。
 昨日は密かに心配していたフライトも、この晴れ空では文句の付き様が無い。あっという間に飛び、あっという間に羽田についた。
 羽田でこば氏、Asako女史と夕食を取り、帰宅した。
 事前の下調べがあまり役に立たなかった旅だったけど、離島はやはり面白い。残念だったのは自転車でがっつり走れなかったことだけど、その代わりに車であちこち観光できたし。
 八丈島ツーリング参加者の皆さんご苦労様でした。次は佐渡に行きたいなあ。
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