Strange Days

五能線ツーリング2日目

2012年08月05日(日曜日) 23時01分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:快晴

 2日目。景勝地十二湖へとヘイコラ登り、白神の水が作り上げた造形に目を瞠り、やはり海沿いに走る。途中立ち寄りながら深浦まで走った。そしてそこで遭遇したのが、深浦のねぶた祭りだった。


 朝から好天だ。今日はまず、十二湖に向かう。出来ればバスかなんかで登りたかったが、みんな走る気満々。やむなく、Bromptonでの登攀と相成った。
 時々きつい場所はあるものの、バス溜まりまで登りきり、駐輪させてもらう。そして、歩きで十二湖の周遊コースを回った。
 さすがに白神山地の水が創りだした湖沼群は、水が澄んでいる。なかでも、最高所にある青池は、その名の通りの神秘的なまでに青く澄んだ水を湛えている。傾向としては、小さくて高いところにある池ほど、水が澄んでいるようだった。
 ブナ林の間を散歩し、また別の、これまた澄み切った水を湛えた池を眺める。観光客がかなり多い。
 水場で抹茶を頂いてから、十二湖を後にした。昨夜の泊地は元々サンタに関するテーマパークだったそうで、その名残が橋にある。欄干を挟むように、サンタの像が立っているのだ。その橋からは、海を望める。良い眺めだ。
 海沿いに北上してゆく。日本海、それも北の方のこの辺は、太平洋とはかなり海の色が違う。なにせ透明だ。
 今日もややバラけながら、結構なアップダウンをヒィコラ登る展開だ。真夏には堪える。昼食は、ウェスパ椿山。メルヒェンを意識したテーマパークなのだろうが、昆虫館があったりして、イマイチ狙いが絞りきれてない観がある。ここから背後の山の上に立つ展望台へとケーブルカーが引かれているので、登ってみた。風車が一つ建っているのだが、さらに二つほど建設中だった。
 今日の泊地である深浦までの道すがらもまた、風光明媚であった。
 深浦に到着。宿は見過ごしそうになったペンション深浦。この辺は、まだまだ紫陽花が元気だ。
 早めの到着なので、所要のために深浦駅を訪った。所要というのが、実は明日の天候が崩れそうなので、万が一に備えて輪行の手配を行ったのだ。具体的には、明日鰺ヶ沢から乗る予定だったリゾートしらかみの切符を、この深浦搭乗で取り直したのだ。こぐ氏の骨折りで難なく取得できた。
 時間があるので、深浦をうろつく。海中の小島まで渡れそうだったので、渡ってから登ってみた。いい眺めだが、日差しを遮るものがないので暑い。
 深浦は、かの太宰『人間失格』治と縁があるとかで、古い旅館を改装した文学館を擁する街だ。いい雰囲気なので入ってみたかったが、既に閉館時間を過ぎていた。
 宿に戻り、海に面した部屋から外を眺めていると、素晴らしい夕景が拡がってきた。これを撮らないわけにはゆくまい。
 宿の夕食を待っていると、外からどんつくどんつく賑やかなお囃子が聞こえてきた。今夜はこの街のねぶたの日で、ちょうど前の道を下ってゆくところだった。明日は青森市でのそれだが、立ち寄る余裕は無さそうだ。

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