Strange Days

して、恐怖の凶器準備集合は

2005年04月16日(土曜日) 23時41分 一般 天気:いいよ?

 さて、たにぐち邸に到着して程なく、犠牲者物好きな参加者が揃った。地獄の礼拝の時間だ。
 近所の農地に近い暗渠(どぶ川臭がステキ)に集まると、御神体が安置され、KKK団、いやむしろかの白色電波集団よろしく、使い捨て合羽などで防備が調えられる
 世に臭いもの数あれど、その中でも名高いシュールストレミング開缶の儀、いよいよ執り行われる。
 まるで高度汚染物質を扱うが如く、ビニール袋の中で缶に缶きりが入れられた。ぷしゅー、と溢れ出るベージュ色の液体。それと共に漂い始めるステキ臭。どぶ川の臭いに紛れ、これもなにか新鮮な悪臭が漂い始めている。似ているものを探すと、腐敗が程よく進んだたまねぎの臭いか。
 臭いものがダメな僕には、目の前の缶詰などただちに食用リストから削除されてしまったのだが、臭い物好きな物好きが集まっているゆえ、ただちにパンやサラダでの食事が始まった。
 完全に開けると、中身は意外に原型を留めていた。世の中にはあまりに発酵が進みすぎて、完全に液化した個体を開けた不幸な方々もいると聞く。我々は、状況的には幸福だったのだろう。
 お味はふつうにいけるとの事。しかし塩分がきついらしい。雑菌を繁殖させないためだろう。
 こぐ氏はここでもこぐ力を発揮し、この恐るべき物体を手づかみで食したらしい。恐るべし。しかし、そのせいか、礼拝後に行われた牢屋の酒盛りの間、奇妙な臭いを発散させ続けたという。
 この秘儀の間、近所のマンションの住人には胡散臭そうに監視されるは、散歩の住人には横目で眺められるは、犬は嫌がって通らないわで、迷惑を最低限に留めようという我々の配慮にもかかわらず、どうしても影響は出てしまったようだ。
 面白い見ものだった。が、一生口に出来なくても別に後悔しないな。こればかりは。


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