Strange Days

2013年07月31日(水曜日)

また残念イベントを発見

22時29分 自転車 ( 自転車旅行検討 ) , 天気:時々雨るぜ

 四万十川のことでちょいと検索していたら、こんな良さ気なイベントが。ロングライド。しかも川の全長に沿ってセンチュリーマイルクラスという、景色のいいところを走りたい向きには、なかなかたまらん企画だ。
 が、気になって催行要目を調べてみると、やはりあったよ『リカンベントおよびタンデム禁止』条項が。またか。
 しかも、このイベントの場合、ブレーキがあるならばピスト*1でも参加可能になっているのだから、もうわけがわからない。ピストで参加できるのに、リカンベントで参加できない理由は思いつかない。走行性能では、たいていのリカンベントの方が有利だろうし*2
 参加要目を、他イベントから使いまわしているだけではという意見もあるが、わざわざブレーキ付きならピスト可としている辺り、一応は検討した形跡がある。その上でリカンベント禁止としたのには、どんな理由があるのやら。タンデムにせよリカンベントにせよ、参加者数の1%にもならない程度だろうから、禁止したって大した貢献にはならないだろうし、そもそもが合理的な理由なんて無い気がする。
 残念イベントはさておき、GW旅行に味をしめたので、隠岐にはSatRDayを遠投しようと思う。隠岐には、さすがにすぐ着ということもないだろうから、来週頭には発送したい。
 というわけで、気がついたら真夏の旅行は直ぐ目の前だ。カツオ大慌て状態で下調べする拙者でございました。

2013年07月21日(日曜日)

今日も境川に

19時36分 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:晴れ続く

 今日は各所のひまわり祭を見に行こうと考えていたのだが、調べてみるとひまわり祭には時期尚早であった。来週行こう。
 さて、そんなわけで、というわけでもなく、いつもの様に真昼間には引きこもり、夕方に蠢き始めた我輩。便利なMR-4Rを境川に向ける。今日のカメラは、D7100+シグマ18-250の構成だ。
 あいかわらずひまわりがにこやかだ。
 情報センターに立ち寄り、こればかりは世界が滅びようとも継続せねばならぬ義務により、アイスバーをぱくつく。夏場はこれ。
 南端で折り返し、浄水場対岸の夕景観測点にMR-4Rを停め、夕日を撮る。まだ高度があり、雲が湧いていたので、明るく朧な夕陽になった。ウィングレットを保つ小型旅客機と思しき機体が飛び回っていたが、なんだろう。
 鉄塔ポイントでも。なんだかんだで、暑い夕暮れ時になってしまった。

2013年07月14日(日曜日)

諏訪麦草ツーリング-10年ぶりの麦草に

21時05分 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:くもり時々凶悪な快晴

 今日が本番の、麦草峠登坂だ。10年前は後悔と屈辱感ばかりが残る登頂だったが、今回払拭できるだろうか。
 出発は比較的ゆっくり、9:00を過ぎていた。麦草登坂に、いくらなんでも5時間は要しないだろうし、そんなに掛かるならばそもそも登り切れない状態に陥った場合だろう。ということで、この時間からのんびり登るつもりだった。
 泊まったホテルの間近の幹線を走り、メルヘン街道という恥ずかしい名前の着いた道に乗り換える。交通量は、エライ多さだ。しかし、甲府方面に抜ける道と分岐した辺りで、車の量も落ち着いてきた。
 八ヶ岳総合博物館の文字が見える辺りから、本格的な上りになったかに見える。が、すぐに平坦な道になる。こうして、次第に遠くに見える山稜に近づいてゆく。しかし、空模様が微妙だ。本格的に降りだすわけではないが、時々パラパラと雨粒が落ちてくる。やむなく、担いでいたNikon 1 V2をシールスキンのバッグに仕舞い、後はXperiaのカメラ頼りだった。
 木々が深くなり始めた辺りから、やっと上り一本になる。裾野の方は店舗も多い
 登っていて驚いたのは、別荘地がかなり高所まで広がっていたことだ。以前はここまでではなかった気がする。メルヘン街道の恥ずかしい看板はついて回るが、高度が明記されているのはありがたい。
 別荘地も、低い辺りは蕎麦屋が連なったりで、やたら目に着くのだが、高度が高い辺りはひっそりと、道に奥まった辺りに立つようになる。この辺まで上がると、ようやく高原の眺めを楽しめるようになってくるのだ。
 茅野市千駄刈自然学校辺りから、遂に別荘地を超えて、本格的に峠道の風景になってくる。時々通る車*1以外は、自分自身との戦いだ。いつもの様にがんばらないで、辛くなったら足をゆるめ、傾斜が緩んだらむしろ足を休めと、体力温存作を徹底的に取った。おかげで、体力的には楽なもの。それでも、次第に足が重くなってくる感覚は覚えたが。
 途中、唐突に木製の展望台が現れる。そこからの眺めだが、ううん、格段拓けるというわけでもないな。その展望台の全景
 この展望台を過ぎると、だんだんと平坦路と急坂の組み合わせが多くなり、峠は程近くなる。尻が痛いなあと思っていたら、なんだか立派な駐車場が現れた。ヒュッテのすぐ下にできたもので、こことヒュッテが、麦草峠散策の新しい拠点になっている様子だ。
 懐かしのヒュッテ(へと折れ入る道)を通り過ぎ、遂に麦草峠に立った。せっかくなので、Nikon 1 V2をバッグから取り出して、ミニ三脚を忘れたので苦心して記念撮影。登頂に要した時間は、前回とほぼ同じ4時間弱。トホホ、なんの進歩もない。その代わり、疲労感は殆ど無かった。全然負荷をかけてなかったんだな。
 しかし、空腹は感じていたので、ヒュッテに入って山菜そばを頼む。店の人が、自転車の人は喉が渇いたでしょう、と水を出してくれた*2。ありがたい。
 ヒュッテの佇まいは、以前と変わらない。
 下りは、リム加熱に注意しながら、休み休み下る。しかし、日がなく、気温も意外に低かったので、心配するほどのものでもなかった。
 裾野に下り、平坦路に入った辺りで、こんなバスを見かける。路線バスっぽいが、新造車だろうか。
 夏らしく、向日葵も見かける。
 また下り始める辺りにあるコンビニでアイスを求め、休憩していたのだが、急に雲が切れて日差しが復活する。凶悪な日差しだ。これは死ぬかもしれんと判断し、しばし様子を見る。雨宿りならぬ、日射宿り。
 ほどなく、また雲が現れ始めたので、下りはじめた。帰路は、連休の中日ということもあって、エライ交通量だ。ノロノロ運転の車に付き合いつつ下りきり、コンビニでたっぷり買い物をしてから宿に帰った。今日は、もう外出するつもりはない。
 宿の大浴場の温泉に漬かって汚れを落とすと、後は冷やしたビールで自分に乾杯。亀のように遅くはあったが、今回は納得の行く登坂だった。やっと、10年越しの復仇を果たした気分だ。

2013年07月13日(土曜日)

諏訪麦草ツーリング-まずは諏訪大社

23時09分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ , 天気:まあ晴れか(たまにぱらつき)

 さて、諏訪湖の旅だ。去年の秋に行こうとして中止したので、やっとの諏訪行だ。
 朝は7:00台横浜発の俺得特急、はまかいじに間に合わせるべく、ポケロケを最寄り駅に走らせる。畳んだポケロケと、久しぶりの出番なOrtlieb Track35を担ぎ、地下鉄、東海道線を乗り継ぎ、根岸線を走ってきたはまかいじに乗り継いだ。睡眠時間は、例によって短めなのだが、ウトウトともしないままに、上諏訪到着。
 駅の自由通路の真下で、ポケロケの店開きをする。そして今日の宿に関する楽天メールを再確認した時、思わず頭を抱えた。上諏訪直近のホテルを予約したつもりだったのだが、実は同系列の、しかしずっと南の諏訪インター近くのホテルを予約してしまっていたのだった。もっと早く気づけば、むしろ茅野で下車するという手も使えたのだが。
 ともかく、まずはホテルへと走る。Track35がずっしりと背中にのしかかっている。
 宿は、幹線道路に面した、諏方神社本宮も程近い場所だった。これはこれで便利かもしれない。が、近所には、上諏訪のような風情有りげな店はないな。
 宿に荷物を預け、軽装でポケロケを諏訪大社本宮に向けた。本当は、上諏訪から諏訪湖周回がてら、秋宮、春宮の後に回ってくるつもりだったのだが。
 本宮の鳥居は、比較的最近に建立されたのだろうか。
 諏訪大社といえば、奇祭御柱祭で知られる御柱。これは一の御柱。表面は引き回された結果、表層が剥がれて研磨されたようになっている。
 順路に沿って歩くと、神楽殿にある巨大な太鼓が目に入る。一枚皮の太鼓としては最大という話だ。
 神社仏閣巡りでの見ものといえば、巨樹巨木。二の御柱と並び立つ巨木は、森厳な霊気を漂わせていた、とかなり適当に書いてみる。
 回廊に入った脇の絵馬の間にある目処梃子。御柱を曳いて来る際に、これを端部に打ち付けて引き回すのだ。
 回廊には宝殿が新旧2式あり、その手前に祭神タケミナカタの乳神、大国主が分祀されている。出雲からこの地までは遠いように思えるのだが、一方で日本海側を通れば、案外に近い気もする。
 拝殿。奥に本殿がある。
 出掛けに、絵馬掛けを眺めたのだが、意外にも痛絵馬が一つも見つからない。
 次に向かったのが、前宮との間にある守矢神長官史料館。現住の屋敷の一角が充てられている。
 入館は有料で、入ると神との饗宴に供されるごちそうの数々が。うさぎの串刺しに、皮の焼いたもの。鹿肉と脳の和え物……うっぷ。奥には普通に史料陳列スペースもある。
 この資料館自身が、なんとも奇矯な建物だ。土着的というか、土俗的というか。
 敷地の一角にある小社が、実は各地に散らばるミシャグジ信仰の総本社だという。
 奇矯な建物というと、さらに奥に入った畑の一角に、なんとも奇矯すぎる建造物が2件立っている。実は資料館と同じ設計者の手になるもので、茶室だとか。そのうちに整備して、ちゃんと入れるようにする計画もあるようだが、今は看板すらなく、言い知れぬ異世界感を醸し出している。
 更に走って前宮。本宮以前に神体があった場所なので前宮、なのだそうな。
 ここにも、もちろん御柱はある。はコンパクトだが、以前に伊勢神宮遷宮の際に出た古材を再利用したものだとか。
 社の脇を、清冽な水流が流れている。
その側に、二の御柱が立っている。
 お腹が空いたので、その近所のお茶屋さんで蕎麦を頂いた。
 それなりの時間ではあったが、十分間に合うと見て北の下諏訪を目指す。諏訪湖への道は結構交通量、路面とも厳しいが、湖の周囲には自転車歩行者道が引かれており、まったり走ることも可能だ。遊覧船は、なにか強迫観念にでも駆られているのか、白鳥を象ったものばかりだった。フロイト的な解釈を試みると、話のネタになりそう。
 秋宮は、やや山寄りの、奥まった場所にある。ここは最も神社らしい門前町が形成されている。中山道が通っているからだ。
 父神の影響か、ここ諏訪大社も注連縄がやたら太い。もちろん、御柱も太い。
 諏訪大社4社の最後に訪ったのが、春宮。ここも湖岸を少し離れた場所にある。というか、諏訪大社はいずれも湖岸には置かれてないのだな。
 御柱。いずれの社も高さは変わらないように見えたが、少なくとも一~四のオンバシラの順に、短くなっているらしい。
 本殿はかなり豪壮。しかし、もっともコンパクトだった前宮の枯れた雰囲気が良かったな。
 春宮の絵馬掛けを見ると、さすがに春だけあって痛絵馬が豊作だった。さすがに画像を貼るのは躊躇われるが、やはりというか諏訪っ子ランドの有様であった。
 春宮の西側に、万治の石仏というのがあるらしいので、向かう。その途中で見かけた小社、浮島神社。こんなに小さくても、四方に御柱がちゃんと建てられている。これが神社の古形、つまりある場所の四方を囲っただけのものだった名残という説もあるようだが、このサイズになると納得。
 万治の石仏への小径で見かけたのが、この幟。誰が買うんだ、これ。
 その万治の石仏は、こんな妙ちくりんなフォルムだった。なんでも下の石に関する謂れがあり、仏身を刻んで仏頭を別に載せたのがこうなったそうな。なんというか、むしろスフィンクス的フォルムである。
 諏訪周回を続ける。諏訪湖から流れ出る天竜川の水門。諏訪湖への流入河川は数多いが、流出側はここ一箇所だそうな。
 諏訪湖の湖岸には数多くの公園が整備されており、なぜか機関車を保存してある場所が散見される。この小型内燃機関車は、昭和初期に輸入されたガソリン機関車らしい。小さくてシンプルだ。
 ぐるりと回り、宿に帰還。予想通り、宿の近くにこれという店がなかったので、ロイホで肉類を肴にビールを飲んだ。美味いぞ。
 明日は、遂に麦草への再戦だ。

2013年07月12日(金曜日)

"サイクリング大会"で車種を絞ること

22時04分 自転車 , 思考 天気:晴れ

 ここ数日、Twitterで話題になっているのが、サイクリングしまなみのリカンベント(とタンデム)禁止条項。
 この催し、「タイムを競うレースではなくサイクリング大会」を謳っているのだが、その割に首を傾げたくのがこの条項。タイム競わないんじゃないの? なんで車種を絞るの? まるでロードバイク専用と言いたいような参加条件だ。実際、かご、ミラー、ラック、キャリアの使用を禁止する条項もあり、危険な状況で抜き差しすることを想定しているとしか思えない。といっても、今回経路に高速道を含んでいるというだけで、むしろ路面は良好なので、ファミリーサイクルでも問題ないんじゃないのという印象だ。大島の坂を越えていけるのなら、何ら問題ないんじゃないだろうか。
 "サイクリング大会"というお題目と、実際のスポーツバイク偏重っぷりに、なんともむず痒い思いをするのだ。そもそも、ロードバイク的な高運動性能のリカンベントなんて、いくらでもあるのになあ。オンロードのMTB程度ならなおのこと。
 ふと検索してみると、リカンベント禁止の"サイクリング大会"は散見される。実は、ツール・ド国東もそう。国東なんか、以前は平気で参加できていたのに、近年になって禁止に倒された例だ。国東の場合、暗いトンネルが多くて、毎度事故が発生していたので、警察の覚えが悪かったという話も聞く。警察の"指導"に対し、スケープゴート的に差し出されたのが、リカンベント禁止という条項だったんじゃあるまいかと疑う。でも、計時すら止めた今の国東で、車種制限する積極的な理由はないはず。
 その他、計時込みの競技会的なイベントを主催している企業に、『ヒルクライムのみ参加可能』という、謎も極まるような条項があったり、先日開催されたレース的な大会ではファミリーサイクル参加可だが、リカンベント禁止というわけのわからない条項も見つかる。
 リカンベントを巡る各大会での扱いは、真に奇妙至極なものだ。ほとんどの運営者が、実はリカンベントというものの実態を知らないまま、『よくわからないものは禁止』としているのではないかという気がするのだ。
 そもそも、『速さを競わない』、『参加者全員が協力し合い、道を譲りあって』、『安全なサイクリングを楽しむ』ことを目的と掲げている大会で、わざわざ高速化を促すようなロードバイクへの偏重/車種制限を実施することは、その掲げた理想に反するものではないのだろうか。
 自転車の楽しみ方は多様であるはずなのに、その啓蒙こそが第一目的であるべきサイクリングイベントがこの有様では、今のブームが去った後は、ろくに愛好家が残らないんじゃないだろうかねえ。