Strange Days

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2000年4月30日(日曜日)

今夜の観望はなし

星見 23:22:00
 夜、ベランダに出ると雲が空を覆っている。今夜の観望は無理。
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2000年4月29日(土曜日)

今夜の観望はサイコー

星見 23:59:00
 食事と風呂を挟んで2時過ぎ、再びベランダに出た。空はくもりが少なく、風も弱い。シンチレーションも悪くない。この時刻には既にさそり座が南中している。早速M4に挑んだが、このMIZAR20*80でもまだ見えない。M4との戦いは、いずれ8インチ級シュミカセ購入の時まで待たざるを得ないだろう。
 視線をサソリのしっぽの方に向け、M7をなんの気なしに視界に入れた。これは......今まで見たこともないくらい明瞭に、細かい微光星に取り囲まれた星々の集団が飛び込んできた。思わず、うぉ、すげー、とかなんとか、近所迷惑にならないくらいの声をあげていた。それくらいその光景は美しく、2度と忘れられないだろうと思えた。昨夜100EDで見たときより、さらに暗い星まで見えていた。これでプレヤデス星団なんか見てたら死んでたね。
 比較のために後で100EDも出してみたが、こちらでも同じくらいよく見えた。シーイングが昨夜よりいいようだ。さらにM7も難なく発見する。M22もちゃんと識別できた(相変わらず淡い"星雲"にしか見えなかったが)。M8も淡い明かりを感じとれた。いて座のもっとも豊穣な方向、銀河系断面(つまり天の川)方面を散歩してみた。細かい星々と、それを取り囲むようにして雲のようにぶちまけられた微光星が、視界一杯にひろがっている。恐らく、いくつかはM天体も目にしているに違いない。シーイングのいい田舎で見てみたいものだ。
 MIZAR20*80+カメラ三脚の組み合わせは、どう考えても100EDより軽量だ。そこで肩に担いで近所の観測ポイントを探してみた。街灯が多くて閉口したが、一軒の家の前の空き地でちょうど明かりが途切れ、数少ない適地に思えた。早速三脚を展開し、いて座方面に向けてみた。うん、良く見える。さらに天頂付近にも向けてみたが、このカメラ三脚ではちとつらすぎる。80°が限界だろう。さらに部屋の前で北天にも向けてみた。こちらもまことに美しいものだ。
 やがて夜が明けてきたので、ようやく今夜の観望も終了した。

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2000年4月29日(土曜日)

MIZAR80mm双眼鏡のインプレッション

星見 22:17:00
 帰宅して、早速組み立ててみる。むう、三脚への取り付け金具をどう付けるのかがわからない。蝶つがい部の前面に着けるのだとスターベースの人は言っていたのだが、それらしい穴が見つからない。前面にあるいかにも取ってくださいといわんばかりのプラスチック製の部品を無理に引きはがしたが、穴は見つからない。これはいったい、どうしたことなのじゃ!(常田富士夫風に読め)。
 考えあぐねたので三脚の方を引っ張り出し、そこに取り付け金具がどう着くかを検討してみた。これはあっさりわかった。雲台の留め具にぴったりの穴が開けられていたからだ。そこから考えると、やはり金具のスクリュー部を双眼鏡の蝶つがい前面にねじ込むとしか考えられない。
 再び蝶つがい前面を検分した。良く見るとさっき無理やり取ったプラスチック部品の一部が残って、穴らしきものを埋めている。ここだ、ここに間違いないんだ! ファシスト退治のためにそれ以上の自国民を殺戮し尽くしたスターリンのように、鉄の意思を持ってその穴をほじくりはじめた。5分後、プラスチックは全て取れ、やはりねじ穴が切ってあったことが判明した。意思の勝利なり。ん、待てよ。ということは単にプラスチック部品がねじ穴に沿ってねじ込まれていただけか。回し抜けばよかったんじゃのお(核滅)。
 まあ結果オーライということで、とにかく金具を着けてみた。当たり前だがぴったりとはまった。そこで三脚に着けると、をを、なんとも操作性よさそうって感じぃ。
 早速ベランダに持ち出す。この時刻は南天にはろくな星座がないのだが(うみへび座よ、すまん)、それでも星が非常に明るく見えてくるのが感じられた。ワイドビノ、10*42はもちろん、100EDよりもなんとなく明るい感じだ。80mm双眼鏡の開口面積は、100EDとの比でいえば0.8の自乗の2倍、ざっと1.28倍ということになる(あってるんだろうな)。確かに明るそうな数値にはなった。
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2000年4月28日(金曜日)

今夜の観望は大漁

星見 23:15:00
 帰って、望遠鏡で夜空を眺めた。昨夜に続いてオリオン座は冴えない。薄雲が出ているせいもある。さらに戸外に出て、2丁双眼鏡でかに座方面を眺めた。高度が高いが、ちょうどアパートの前の歩道に望遠鏡を出すといい眺めになりそうだ。
 丑三つ時になって、再び望遠鏡を出した。既にさそり座が西に傾きつつあり、いて座が南中している。さそり座のM4は相変わらず見えない。昨夜よりは夜空の透明度は高そうだが、それでも見えないものは見えない。夏至の頃の高度が高い頃じゃないと無理かもしれない。その替わりに昨夜楽しんだM8をしばし眺めた。
 ワイドビノとMIZAR10*42でさそり座の尾っぽを眺めているとき、細かい星が密集しているのに気づいた。そこに望遠鏡を向けた。SWK22で30倍弱で眺めると、視界一杯に密集した散開星団が飛び込んできた。位置的にM7だろう。M42と較べて明るい星が多く、とても美しい光景だ。写真に収めればさぞかしいい眺めだろう。
 その北西方向にある小さな集団にも気づいた。こちらはM6だ。双眼鏡でも容易に探し出せる。双眼鏡でも、望遠鏡でも楽しめる星団だ。
 さらにMIZARで南斗六星の北を眺めているとき、ようやく見分けがつくようなうっすらとした光の滲みを見つけた。これは位置的にM22だろう。しかしいくら高倍率にしても星に分解できず、まさに星雲状態だった。
 こうして一日にM天体を三つも見つけた希有な日になった。ますます天体観望が面白くなってきた。これも生きる意味だ!
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2000年4月27日(木曜日)

今夜の観望

星見 23:12:00
 帰宅する頃には春特有の薄雲のかかった夜空が広がっていた。望遠鏡を出してまだ西空にあったオリオン座に向けたが、薄雲と低高度のダブルパンチで冬の神々しいまでの美しさは既にない。
 深夜、ネットーサーフィンでいいページを発見した。アストロアーツのWebページにメシア天体の一覧があった。捜し方や簡単な概要などがあって、非常にためになるページだ。これによると何度挑戦しても敗れ去ってきたM4は6.4等相当。高度にもよるが、横浜の空は6等星までしか見えないのかもしれない。
 このページによると、そのさそり座の東に位置するいて座はM天体の宝庫、しかも見え難い系外星雲ではなく散光星雲、散開星団の密集地帯なのだそうだ。中でも干潟星雲ことM8は大変美しいとか。M4が相変わらず見えないことを確認して、ワイドビノとMIZAR10*42でいて座方面を眺めた。いて座は南斗六星の別名で有名な特徴的な星座なので、あっと言う間に見つかる。そして解説にあるまさにその位置に小さな星々と淡い光の滲みを発見した。
 100EDで眺めてみた。それは確かに散光星雲だった。光はオリオン大星雲よりも淡かったが、確かに美しい光を見た。
 久しぶりに感動した。ビクトル・エミール・フランクルというユダヤ人が、悪名高いドイツのユダヤ人強制収容所での体験から、生きる意味についていくらかの著書を著している。彼は毎日のように同胞が死んでいくのを目の当たりにした経験から、人が生きる意味についてこう書いている。「......あなたが愛して止まない音楽を聴いている瞬間に、生きる意味を考えてみるがいい。その瞬間、あなたは迷うことなく生きることを肯定できるはずだ」 言い換えれば、フランクルは生きる意味というものは通常は考えるなといっているのだ。そしてこの瞬間、僕は確かに人生を肯定するに足るだけのものを見ていた。
 M8を眺めている間に、あっと言う間に夜が明けてしまった。もう4時を過ぎると朝が来る。
 いて座周辺には美しい散開星団がいくつも存在しているという。それをじっくり眺めることが出来る夏が来るのが楽しみだ。
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2000年4月26日(水曜日)

雨天につき観望なし

星見 23:10:00
 夕方には小降りになっていたので晴れてくれるかと思っていたら、そのまま朝方まで降り続いたようだ。
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2000年4月25日(火曜日)

今夜の観望はなし

星見 23:07:00
 昼にはかなり晴れていたが、常にうす雲がかかっている状態だった。帰宅する頃には雲が濃くなって、星がほとんど見えない状態。今夜は観望出来なかった。
 考えてみると、一番活用している観望用具は双眼鏡たちだ。100EDは望遠鏡としては非常に手軽だが、それでも多少の準備は必要だ。GP赤道儀を使う場合はなおさら。だから今より強力な双眼鏡があればいいんでないかいと安易に考えた。そこでしばらくネット漂流。
 今持ってるうちで最強なのはMIZAR製の10倍42mmという機種だ。7000円だったので、左側の像が収束しないなど細かな欠点をいろいろ抱えてはいる。しかし結構広視野で明るいので、まあ値段相応ではあるのだろう。
 これより上のクラスとなると、50mmから100mmクラスに目が行く。100mm以上になるとこれまた単なる双眼鏡とは別種の世界に行っているので、できるだけ大口径でかつ気軽に扱えそうな機種を探した。このクラスでは宮内光学の60mm、77mmの機種に目が行く。接眼部が45度、または90度傾斜した本格的な対空型だ。NIKONやFUJINONの中/大口径にも目が行く。しかしこの辺になると相当高価だ。ちょっとした望遠鏡を買うくらいの覚悟は必要だ。そうなるとやはり因縁のMIZARか。20*80で3万弱という信じがたい値がついている。NIKONの18*70が11万円するのに。それでもこの価格だとそそられるものがある。
 頑丈な鏡筒設計で有名な高橋製作所の22*60という奴は、口径は中くらいだがレンズが蛍石製だ。別にフローライト原理主義者になるつもりは無いけれど、色収差がそろそろ気になってくるこのクラスではちょっとそそられる。ただし価格も重量も80mm級だ。宮内には同じくフローライト使用の100mmがあるけれど、価格は38万弱。かなりの覚悟が必要だ。
 こう考えていくと、安い大口径か高価な中口径かという選択になってしまうのかな。奮発して高価な大口径に行くか。悩ましいところだ。
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2000年4月24日(月曜日)

嵐が去って観望

星見 23:03:00 天気:雨のち晴れ
 夕方定時間際、突如として重々しい雷鳴が職場に鳴り響いた。外を見ると、この時刻にも関わらず真っ暗だ。ある種の条件反射として作業中の文書をこまめにセーブするモードに入りつつ、外の雨音に耳を傾けた。えらい降ってるなあ。こりゃ今夜も観望は無理だろう。
 ところが、これは単なる通り雨に過ぎなかったらしい。会社を退ける頃に空を見上げると、なぜか空が暗い気がする。空が曇っていると、光害のおかげで空は明るくなるのだが、暗いということは晴れているということだ。
 足早に帰宅して、ベランダに出てみた。空はやはり晴れていて、所々に雲は残っているものの、星はばっちりと見える。早速観望タイム。
 かなり眠かったので、2丁双眼鏡モードで観望開始。ワイドビノで空をざっと掃天する。冬の星座たちは西に去り、すでにこいぬ座が西空低くにかかっているだけだ。一方、しし座とおとめ座が相次いで登りつつある。双眼鏡をスピカ付近にやると、明るいスピカの右下に少し暗い星々が台形を形作っているのが見えた。からす座だ。今まで気にもしたことがなかった星座だが、ワイドビノで明瞭に捉えることが出来るので、少し見てやろうかという気になった。
 MIZAR10*42を向けた。からす座のスピカ寄りにある二重星がくっきりと見え、さらに細かい星々も浮かび上がってくる。ワイドビノの視野にはむしろこじんまりと納まっていたからす座も、10倍程度の双眼鏡でのぞくともう全体像をつかむのが難しくなる。そのかわり、星を一番明るく感じるのは、このMIZARだ。通り雨のおかげで空の浮遊物が吹き払われたのか、夜空は洗い清めたように透明だ。ZepのStairway to Heavenに「五月姫のための清めの雨なのさ」という一節があるけれど、今夜の雨はまさにそういう感じ。
 そのからす座の二重星の近辺からおとめ座方面に移動していくと、なんとなく暗いぼんやりした星がいくつも見えているような気がした。この双眼鏡では限界だ。
 ここでようやく100EDが登場する。SWK22mmで30倍弱。これで問題の空域をうろついてみた。30倍弱とはいえ、10倍の双眼鏡と比べてもはるかに狭い領域しか見えない。その代わりにさらに細かい星々が浮かび上がってくる。なんとなく不思議な気分だ。
 この辺りにはM104があるはずだ。M104はソンブレロ銀河として有名な系外銀河だ。別の銀河をほぼ真横から見ている形になるので、写真で有名な特徴のある眺めになる。もっとも、100ED程度の能力では楕円形の広がりがわかる程度だろうが。
 M104では無かったが、いくつか面白い星の並びを見つけた。見かけ上は同じくらいに暗い小さな星が、ごくごく近接して並んでいるのだ。二つというのが多かったが、なかには四つが同じ空域に密集しているものもあった。これらの多くは単に見かけ上の並びに過ぎないのだろうが、実際の連星だってあるかもしれない。また球状星団の最も明るい部分を見ていることもあるだろう。ふつうの星図には載ってないような、暗くてマイナーな星たちだ。大倍率でもやっと分離できる程度の星たちを、しばし飽きもせず眺めていた。
 結局M104は見つからなかったが、星たちの不思議に思いを馳せる俺様だった。
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2000年4月23日(日曜日)

今夜の観望

星見 23:02:00
 今夜はきれいに晴れたので、夕方から観望を開始した。まずは西空低くにあるオリオン座。オリオン大星雲は、大気の透明度の低さと、低高度にあるという悪条件から、なんとも冴えないものに映った。久しぶりに見るM42も、明るい星を10個ほど見分けるのがやっとだった。
 この時刻には南天は寂しいものなので、冬の星座たちに別れを告げて部屋に戻った。
 11時頃にまたベランダに出た。この時刻にはおとめ座が南中しつつあるので、まずはワイドビノで星空探索をした。ワイドビノだと星座がほとんど視界に収まりきるので、星図と対照しながらすぐに探し出すことが出来る。おとめ座も、しし座も、高倍率の望遠鏡ではなかなか全体像をつかめず、いらいらするのだが、ワイドビノなら一発だ。軽量だし、これは本当に便利なアイテムだと思う。しかし星を一番明るく感じるのは、MIZAR10*42の双眼鏡のほうだ。
 おとめ座からかみのけ座にかけては局部銀河群があるはずだ。一応、その方面に望遠鏡を向けたが、相手が銀河ばかりなのであんまり期待は出来ない。BORG100ED程度の能力では、よほどきれいに導入しない限り、ただの暗い星と見分けがつかないだろう。
 しし座のレグルスも、おとめ座のスピカも明るい星だ。それらをしばらく100EDで眺めた。ピントを出すと、その周囲に小さな星が群れているのがわかる。高度があるので、大気の影響が少ないせいもあるだろう。
 しばらくネット沈没した後、またベランダに出た。月が昇りつつある時刻である。さそり座がベランダの真正面に見えるので、しばらく星座をたどってみた。小さな星が群れている場所、暗くて星が少ない場所(暗黒星雲がある?)があり、見ていて飽きない。
 月は満月度75%程度まで欠けていて、昼夜境界線のクレーター群が幽玄な眺めを見せた。ティコの中央にある丘陵までくっきりと見えた。これで14インチ級の望遠鏡で強倍率をかけたら、どんなにいい眺めだろう。
 寝る前に、双眼鏡の2丁拳銃で北天を眺めた。こちらも今夜はゴージャスだ。大熊座のひしゃくは西天に大きくかかり、カシオペアは東天に傾いている。天頂付近は無数の星が肩を寄せ合い、抜きん出た1等星が自己主張している。ワイドビノを使えば星座が、MIZARを使えば細かな星星が見える。首が痛くなることを除けば、本当に美しくてうれしくなる眺めだ。明日が休みならば、朝まで飽きずに眺めていただろう。GP赤道儀も出したかもしれない。
 GWに期待をつなぎつつ就眠。
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2000年4月22日(土曜日)

ワイドビノの威力発揮

星見 23:30:00 天気:曇りの後で晴れたな
 お外に出ようかなと思っていたが、僕が世界に誇る怠けマシーンが怠惰衝動をふんだんに生成したおかげで、結局日がな一日寝てすごすことに。よくもこれだけ眠れるものだとあきれ果てるほど寝て、とうとう真夜中の2時くらいまで半分寝て半分起きてという状況にわが身を置く春の曙。それでもなおも眠いというのはどういうことか。怠けるのもいいかげんにしろと叱咤したくもなるというものだ。外出しなかったけど、まもなくGWなのでよしとしよう。
 そんな夜中まで寝ていたのは空が曇っていたからだ。ちくしょうめ、そんなに俺様のゴージャスな天体観望装備が憎いかといいたくなるってもんだ(事実としては相当貧しい装備だが)。
 しかしチャットをしながらふと空を見上げると、いつの間にか空が晴れ上がっているではないか。早速観望タイムに突入だ。
 連夜の不意討ちにも軽量のBORG100EDなら楽勝で即応だ。これでGP赤道儀との組み合わせだったらめげてたかも。そのかわりベランダに立っているだけで視界が揺れる剛性の低さには笑うしかない。ベランダの剛性の問題もある。
 時刻的に月が高く上っている時刻で、間もなく南中というところではある。しかし昨日に比べて空の透明度が低く、星は昨日の様には浮かんでこない。本当に、昨夜のシーイングは絶好だった。
 もっぱら月を見たが、風が弱いせいでシンチレーションは比較的安定している。それでも高倍率では視野がゆらゆらと揺れ、ネガに収めようとするときなどはさぞかし苦労するだろうと思った。大気の存在は本当に問題だ。この先、CCD経由の観望が一般化すれば、おそらくは大気補正の導入が一般化するだろう。
 その他の空にはワイドビノを向けてみた。さそり座はほとんど視野に収まる。おとめ座もしし座も、10*42の双眼鏡では全体の形を捉えるのに苦労したが、ワイドビノなら楽勝だ。これは本当に、星空観望の必需品といえるのではないかな?
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2000年4月21日(金曜日)

雨ときどき観望

星見 23:48:00 天気:雨のち晴れ
 今日は雨の一日だった。昼頃は降ったり止んだりしていたけれど、夕方くらいからまた本格的に降り始めた。これは今夜も観望は無理か。
 ふてくされてチャットしながら、ネット漂流を繰り返しているうちに明け方になった。さて、天気はと外を見ると、いつのまにやら晴れてるじゃありませんか!
 即座に望遠鏡を出して、明るく輝く月に向けた。晴れたとはいえ、まだ雲が多いので月はしょっちゅう隠れてしまう。その替わり、その光輝に隠れていた星たちが見やすくなる。今夜はやっとワイドビノのフルスペックを試せた気がする。実に空が明るく、透明なのである。雨と強風が浮遊物を吹き飛ばしてしまったのだろう。高度の低い星まで、実によく見える。さそり座は月の真下にあったが、アンタレスのオレンジも良く映えた。またいて座の南斗六星もその全体が視界にすっぽり収まる。まことに観望向きの双眼鏡と言えるだろう。もっとも、今夜のシンチレーションがあまりに良すぎたのかもしれない。
 月に望遠鏡を向けた。大変に明るく、細かい部分までくっきり分解できる。ああ、こういうときにデジカメで撮影したいなあと思いはしたが、やがて夜が明けてしまったので果たせなかった。
 明日こそ晴れてくれよ。
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2000年4月20日(木曜日)

今夜も観望不可能

星見 23:45:00
 今夜もくもり。しかも明朝には雨になりそうだ。いいかげん、望遠鏡にカビが生えないか心配になってきた(いやマジで)。
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2000年4月19日(水曜日)

今夜は観望不可能

星見 23:40:00
 昼には晴れ間がのぞいていたのだけれど、夕暮れ時くらいから空一面を雲が覆い始め、夜半にはとうとう雨になった。
 ワイドビノを買ってから、空が晴れ上がった日は一日しか無い。欲求不満でどうにかしそうだ(ぷんぷん)。
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2000年4月18日(火曜日)

少しだけ観望

星見 23:36:00
 夜、空は曇っている。お月さんは明るいが、星は一つも見えない。月も雲の向こうに揺らめいている。しかし双眼鏡を向けると、この雲の中でも月の表面の模様が見分けられた。月の光量の豊富さゆえだろう。
 昨日、GP赤道儀の重さに懲りたので、今日は片持ち赤道儀に戻してベランダに出した。ベランダ観望にはこれがベストな解だ。しかし指で押すとゆらゆらゆれてしまう剛性の低さは、GP赤道儀を体験すると物足りなくなる。
 満月に100EDを指向した。雲のおかげでムーングラスは不要なくらいだった。満ちた月は陰影に乏しく、スカイ・ウォッチャー誌のいうとおりいまいち面白みに欠けるが、ティコなどの強い光条を持つクレーターの眺めを楽しめる。アリスタルコスは時々月面の爆発と誤認されるほど明るいクレーターで、雲を通してさえ明るい輝条がはっきり見える。さすがに大倍率をかけると、月面の情景は雲にかすんでしまうのだが。
 1時間ほど眺めて、撤収した。
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2000年4月17日(月曜日)

ようやくGP赤道儀のインプレッション

星見 23:59:00 天気:晴れ
 会社から退けての帰り道、夜空には満月寸前の月が浩々と灯っていた。今夜は快晴。ようやく到来した観望日和だ。
 帰宅して、夕食もそこそこに望遠鏡をベランダに出した。GP赤道儀に載せた100EDの総重量は、片持ち赤道儀に載せているときの3倍にはなりそうだ。そのくそ重いのをとりあえずベランダに出してみた。そして極軸をコンパスを見ながらあわせようとした。
 合わない。三脚を思った方向に向けるには、我がベランダは狭すぎる。脚の一つを部屋のサッシ上に載せないと、うまくアジャスト出来なさそうだ。そうするとサッシが閉まらない。笑うしかない状況である。
 極軸を合わせるのは諦めて、とりあえず望遠鏡を月に向けてみた。粗動、微動装置ともに動きはスムーズで、月くらいなら粗動装置のみでも十分なくらいだ。赤経軸では微動装置の替わりにモータードライブを着けているのだが、その動作もスムーズで案外に使いやすい。もっとも、軸部の動きを見ているだけでは動いているのかどうかわからないくらい遅いのだけれど。クラッチ付微動ノブを着けて、手動でも微動できるようにした方が使いやすそうだ。
 望遠鏡の安定性もはるかに向上していて、片持ち式赤道儀より安定感がある。望遠鏡に例のアダプタをつけてE950を接続してみた。さらにフードを伸ばすと、なんだか物凄く怪しい物体になる。
 ムーングラスを入れたWO13.5mmで月を真中に入れる。その状態でミラーを切り替え、直進側に着けたE950に光を入れ、ピントを出そうとした。......あ、合わない。タレットと望遠鏡の接合部を深く接合しすぎたようだ。少し距離を取り、再度ピントを出すと、今度は月面の情景が露になった。しかしE950の液晶面に保護シールを貼っていることもあり、少しピントをつかみにくい。だいたいのピントを出して、シャッターを切ってみた。その画像をノートPCで転送して、表示させてみると、見事なピンぼけ。なんで~? しかし少し考えて手ブレの可能性が大であると考えた。こういう場合はレリーズが正解なのだろうが、E950には標準では取り付け不可能だ。自作しようと思っていたが、適当なパーツが手に入らずほったらかしになっている。
 それならセルフタイマだ。E950の取説を引っ張り出してタイマの使用法を理解し、早速使ってみた。写すごとにセルフタイマがオフになり、セルフタイマをONにするごとに手動フォーカスがオフになるのがうっとうしい。まあそれでも毎回手で設定しながら何枚か撮影してみた。
 それをPCに転送してチェック。うん、さっきよりはずっとましな画像になった。が、やっぱり全体的にピンぼけ気味だ。
 なぜなのか考えてみた。今回はどこかで読んだ知識を元に、フォーカスを無限遠に設定していた。対象が事実上無限遠にある星(E950の光学系では20m以上向こうは無限遠になる)なのだから良いのかと単純に考えていたのだ。しかしよくよく考えるとデジカメアダプタを介した撮影はコリメート撮影法だ。これは接眼レンズの接眼側に結んだ像を撮影することだと理解している。ならマクロ撮影じゃないと駄目なのではないだろうか。
 そんな風に考えたのは、あまりに眠くて一度寝床に入った後の事だった。
 日付が変わる頃まで一眠りするつもりが、目覚めるとなんと3時過ぎ。慌てて風呂に入り(ちょっと近所迷惑で気が引ける)、それからベランダに出てみた。もう遅いので、望遠鏡をのぞく気にはなれず、ワイドビノで空を見渡した。
 評判どおり、非常に明るい視界が広がっていた。確実に2等級は暗い星まで見渡すことが出来る。さそり座に向けると、アンタレスを中心に星座の大半が視界に入っている。これなら星座早見表と相性がいいだろう。星空観望の初心者にはうってつけのグッズと言えるのではないだろうか。
 ワイドビノを空のあちこちに向け、をを明るい明るいと喜んでいたら、空が本当に青く、明るくなっていることに気づいた。夜が明けつつあるのだ。そうか、もう夜明けがこんなに早くなっているのだなとしみじみ実感しつつ、ようやく床に入った。
 それにしてもGP赤道儀の重さ(というか我がベランダの狭さ)には参った。GP赤道儀は週末に活躍してもらうことにして、普段はやはりBORGの片持ち赤道儀に活躍してもらう方が良さそうだ。この軽さは本当に助かる。なんだかんだいわれて欠点はあるのだが、それでもBORGの製品構成はお気軽な観望のために良く考えているように思った。
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