Strange Days

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2001年5月17日(木曜日)

アルビレオはどうですか

星見 23:55:00
 夜、自転車で星を見に出かけた。晴れてはいたが、霞が掛かった状況で、星見にはあまり適した夜ではない......。まあ、それでも見えるものが見えりゃいいんだけど。
 早速火星を眺める。間もなく接なので、双眼鏡の中でもかなり円盤状に見えている。さすがに"運河"は見えないけれど。M4は見えません。M7はしばらく目を凝らしているとようやく見える程度。M6は無理だろう。M8はもしかしたら散光を感じている?という程度。
 目を北東の天頂近くにやると、そこには夏の大三角形が浮かんでいる。火星が入り込んださそり座~いて座方面がにぎやか過ぎるせいで、いまいち地味な印象だ。
 18*50ISをデネブに向け、白鳥のくちばしに向けると、アルビレオがある。でも双眼鏡では分離できてないような......。今夜は天体の色が褪せたような見え方なので、さしものアルビレオも地味な印象だ。帰宅して、望遠鏡で見ようかと思ったが、もう遅かったので就眠。
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2001年5月13日(日曜日)

今夜は星見日和

星見 22:47:00 天気:晴れ
 昼の間、Diablo2したりウェブ文書のお手入れを久しぶりにやったりして、ダラダラ過ごした。その挙句に昼寝までする始末。うぁ、もうダメダメ。
 しかし、見上げる青空は昨夜よりなおも青い。昨夜の星見はやや不本意な結果に終わったが、この分なら......。
 夜が更けてくると、思ったとおり透明な夜空が広がっていた。5月にしては上々。シーイングは6/10くらいだろうか。
 18*50ISを担いで、自転車でいつもの丘に登った。既にさそり座は南中している。さそりの配列をなぞりながら、まずM4を探してみたが、これは良く見えなかった。次にM6。これはすぐに分かった。昨夜より星たちが明るく、かなり明瞭に見えた。月がさらに東にずれているのも好条件だった。M7も結構くっきり見分けられた。M8はすぐに発見できたが、散光はまるで感じられない。
 ここでふと気になったものに目を向けた。さっきM6を探す時、さそり座の尻尾の付け根にある二つ並んだ星の真下(南)辺りで、散開星団と思しき物を見かけていたのだ。もう一度さそり座の半ば辺りの星の並びから、南の方にあるさらに小さな二つの星の並びに目をやると、その少し北に散開星団らしき天体を確認できた。やはり、小振りな散開星団に思える。
 帰宅して、星図で確認すると、じょうぎ座のNGC6087のように思えた。結構明るい(6等星相当)星団で、さそり座の南方にある。カノープスほどではないが、地平線に結構近い、低高度の天体だ。じょうぎ座なんて、存在は知っていたが意識したのは生まれて初めてのことだ。
 ベランダに100EDを出した。こいつを出すのは久しぶりだな。C8EXとの比較でちょっと評価を下げていたのだが、C8EXに較べれば取り回ししやすいのは助かる。
 まずSW24.5を着けてM4に挑んだ。うん、おぼろげに見えている。今夜のシーイングは、やはり悪くは無い。次にM6。さすがに双眼鏡で見るより明るく、迫力ある眺めになる。M7もはっきり見える。M8も微小な星が見え、またわずかに散光が感じられた。M22も見ようとしたが、置いた位置が悪くてのぞき難く、さっさと諦めた。
 さて、例のNGC6087(?)だが、ちょうどじょうぎ座が、ベランダ正面の家の間に顔を出している時だったので、さっきの手順で探してみた。やはりある。位置的にはNGC6087に間違いないように思える。100mmで見ると、微光星が10~20ほど群れているのが分かる。その広がりは、視直径でM6の1/5程度というところだろうか?
 今までM天体くらいしか追ってなかったけど、Mナンバー外のNGC天体もこれだけ見えるのなら、まだまだ星見の材料はつきまじという感じだ。
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2001年5月07日(月曜日)

休み明けの月曜日は

星見 23:31:00 天気:晴れ
 長い休みも終わり、再び会社生活に逆戻りである。
 前日、よく眠れなかったせいもあり、全身に倦怠感が漲っている。とりあえず止めていたサーバ群を起こさないと。
 サーバをなんとかして、会社のメールサーバが休み中に移行していたのに合わせて、MUAの設定なども変更した。案外にスムーズに行った。という感じだったが、最後にボロがでた。イントラのウェブページが読めなくなったのだ。恐らく、そこに書いてある設定目当てにアクセスが集中し、サーバが負荷に音を上げたのだろう。やがて回復したが。
 帰宅して、KT-10の架台の組み立てに取り掛かった。錐で穴をあけ、木ネジで止めてゆくのだが、2本ほどネジを舐めてしまった。鬱です。後でボンドか瞬間接着剤、更に最終奥義「はんだ付け」で取ればいいさと思い直す。でも立て付けの精度が悪くなって、やっぱり鬱。残りは明日やろうか。
 でも、架台の原理は理解できたので、あるいはもっと軽量なオリジナルのを作ろうかと思ったりして。安い望遠鏡キットなのに、凄く楽しめるなあ。
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2001年5月06日(日曜日)

KT-10の見え味

星見 23:29:00 天気:晴れですね(雲量多し)
 今日で連休も終わりか。振り返ると、それなりに充実してた気もするが、出来なかったことを数えて寂寥感に浸る俺様であることよ。
 とりあえず、KT-10を仕上げるか。塗装は充分に乾燥しているので、部品の最終組付けをする。ここで光軸調整手順を確認しながら組み立てていったのだが、斜鏡が接眼部のまん前に来てないんでぶったまげた。しかし、スパイダーの調節をするとちゃんと真正面に来ることが判り、一安心。
 全部品を組み付け、光軸を調整する。まず接眼部と斜鏡をまっすぐにする。これは斜鏡支えの調節ネジをいじって、多少手間取ったが大体あわせる。次に斜鏡と主鏡の位置あわせ。予め主鏡の中心に書いてあった印(どのみち斜鏡の影が来るので問題は無い)を見ながら、斜鏡の中心と主鏡の中心を合わせた。更に、上から覗き込み、主鏡と外の軸も合わせた。アバウトな作業だったせいか、そんなに手間取らなかった。まずはとにかく見てみたいのだ。
 夜になって、雲が多いが月が出てきた。接眼部に、付属品のケルナー式12mm(知らない人に見せたら「耳栓?」といわれそうなくらい小さくてチャチな代物。でも役には立つ)をねじ込み、月に向けた。いや、架台をまだ作ってないので、鏡筒を抱えて覗き込むわけだが。
 月らしき光源を視界に入れ、ラック・アンド・ピニオン式接眼部を動かしてピントを出した。想像以上に清澄で、きれいな像だった。やあ、これは愉快。
 接眼部はツァイスサイズなので、手持ちのツァイスサイズ接眼鏡をとっかえひっかえ試してみた。充分なストロークを持っているせいか、全てのアイピースでピントが出せた。
 真夜中、ふと空を見ると、ひときわ明るい星が見えた。苦労して視界に入れると、それは思った通り火星だった。火星を見ながら、ピントを大きく外してみると、斜鏡と主鏡の位置が合ってないものの、他にいびつな狂いは無さそうだ。これでの本格的な観望が楽しみになってきた。でも、その前に架台を作らなきゃなあ。
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2001年5月05日(土曜日)

KT-10製作開始

星見 23:14:00 天気:晴れてきてますなあ
 この週末は、それなりに晴れ間の多い良い天気になった。子供の日らしい心地よい風に誘われるようにして、KT-10の製作に取り掛かった。
 塗装を先にしようか後にしようか迷ったが、加工の便を考えて塗装は後回し、最初に組み立てまで行ってみた。
 まず説明書を見ながら、鏡筒側面に補助線を描いて行く。基本的に、スパイダー3本が120度ずつの同一断面に、そしてそのうちの一線の中央に接眼部が来る。鏡筒を縦に3等分するような線を引き、そのうち一つの対面にもう1本引く。そして鏡筒から一定のところにスパイダー用の穴三つを、そこからさらに下がった位置に、接眼部貫通用とその固定用の穴をあける。接眼部貫通用のものはかなり大きいので、最初に錐で短い切れ込みを作り、そこから細い木工用ノコで切り出した。断面はやすりで仕上げておく。残りの穴は全てネジ用の穴なので、錐で開け、ネジを通すことで広げておく。それでも足りない場合は、細いやすりで削り広げた。
 一応、接眼部とスパイダーの固定を確認し、次に主鏡に取り掛かった。主鏡を固定用セルに入れ、さらに大きなセルに入れて、間を調節用ネジで繋ぐ。そして主鏡ユニットの固定ネジ穴を鏡筒に開け、仮止めした。この状態で外の目標に向けると、おお、一応見える。まあ微調整は後回しだ。
 次に塗装。まず黒いアクリル絵の具を溶いて、内面に塗ってゆく。想像していたよりはるかに捗る。塗ってみたところ、思いのほか反射するようだ......。とりあえず塗るだけ塗ってみよう。
 次に外面。こっちはオレンジ色に塗ってゆく。これはイメージ通りの鮮やかな発色だった。このアクリルカラー、乾くと耐水性らしい。そんなに濡らしはしないが、心強いことだ。
 一度内外を塗り、乾燥させ、その上に重ね塗りする。こうすると、塗り斑が目立たなくなり、また先に引いた補助線も隠れてくれる......。でもまだ見えてるな。どうしてもということなら、もう1回塗るか。今はこれで良い。
 鏡筒を乾燥させながら、今日はここまで。
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2001年5月02日(水曜日)

ハンズで買い物

星見 23:07:00 天気:まだ雨か
 そろそろ、買いっぱなしだったコルキットKT-10の製作に取り掛かろうと思う。説明書を眺めていい加減な方針を立て、ハンズで色々買い集める。
 まずはB1でチェーンオイルとボディクリーナ、タイヤ外しレバーを。いや、これは自転車用だけど。
 望遠鏡製作用には、この前に木工用ノコ、カッターなどを買い揃えてある。今日はそれに買い足す形だ。
 まず本体加工用に分度器を。それから塗装用に絵筆と筆洗い、絵の具の皿、そして絵の具としてアクリルの黒、オレンジ色を。中に遮光紙を貼ろうかと思ったが、そこまですることはないかと思って黒く塗ることにした。また外装はオレンジに塗って、適当なデカールを貼ってやろうと考えた。オレンジ色の鏡筒って、ちょっとオシャレだと思うのだ。
 さらにドブソニアン架台の塗装用に、クリアニスを。木目を生かした塗装にしようと考えた。
 これで一応の道具は揃った。が、いざ取り掛かろうという気力が湧かない。明日はSFセミナーだから、明後日くらいから作り出すか。
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2001年4月27日(金曜日)

夏の星座を春に眺める

星見 23:55:00
 一眠りして、3:00頃に件の丘に登り、南中を過ぎているさそり座を見た。今夜も火星は明るく輝いている。しかし、全体的に白っぽく霞がかかり、見たいものがなかなか見れない。さそりのしっぽを探っても、M7がなかなか視界に現れてこない。南の丘の下にある街灯が邪魔だったので、北に延びている砂利道を歩いてゆくと、やがて直接目に入る光源がほぼ消え去った。そうすると、逆に空の白さが目立ってくる。目が暗順応するに従って、暗い星もそこそこ見えるようになってくる。やがてさそりのしっぽに目を凝らし続けるうちに、M7を発見。まさに、あった、というような見え方。透明度の高い空で見る華やかさはない。諦めて、いったん帰宅した。
 ベランダに20*80を出し、もう一度さそり座を見た。さすがに光量的に有利で、こちらでは割と簡単に発見できた。M6も、M8も、さらにはM22も発見。しかし、やはり何の感動もない見え方だ。春は星見には辛い季節です。
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2001年4月26日(木曜日)

やっぱり北はこっちです

星見 23:12:00
 今夜も(雨が降らなければ毎日行ってるのだが)あの丘に立った。今夜はワイドビノを持ち出して、星座の位置を確認するつもりだった。しかし、いざ空に向けると、雲が多くて見えんではないか。
 それでも雲間にチラチラと見える星を見て歩いた。やっぱワイドビノは楽しい。こういう見晴らしの良いところだと更にである。やがて大きな切れ目から、見慣れた星の並びが判別できた。北斗七星。すると北極星はこの辺り、と判る。この間、コンパスで測った位置と、大体同じに北極があるようだ(信用してなかったのか)。
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2001年4月16日(月曜日)

星見の場所を求めて

星見 21:55:00 天気:晴れ
 帰宅した時刻がやや遅かったので、オリオン座を愛でることは出来なかった。まあ夏の終わりまで待ちかな。
 前に見つけた丘まで、18*50ISを提げてお出かけ。またしても坂に苦しみつつ上りきると、そこは四方を見張らせる丘の上。丘、とはいっても殺風景な畑と、なにを作るのか工事現場が囲んでいるだけの場所だ。工事現場? なにかの施設を造るのなら、この見晴らしもそう長いものではあるまい。
 ここで曇り気味の空に双眼鏡を向けてみた。確かに見晴らしはよく、また近くに大光源がないので星見には適している。が、車道の側なので車が通る度にライトを浴びせられてしまう。まあ、ちょっと見には良さそうな場所だと思った。
 帰宅して、場所をプロアトラス2000で調べてみると、うちから見て東横線にかなり近い側、むしろ東横線に近い辺りであると判明した。地図上、いかにも田舎な地形が続いている辺りだ。ああ、こんなところまで行ってたんだな。
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2001年4月15日(日曜日)

ちょっと星を見た

星見 20:54:00
 夕方、薄明けが終わる頃に20*80、18*50ISを空に向けた。もう夕闇の中に沈みかかっている冬の星座を見た。今夜は透明度が高めだったので、M42の散光が感じられた。こういう面では20*80が強い。また木星の衛星も、非常に明確に見えた。しかしすばるは見当たらない。
 M41は、最初18*50ISで見つからなかったのだが、20*80で探し当て、ようやく18*50ISでも見えるようになった。ほとんど背景に沈みかかっている。見え方そのものはどちらも似たようなものだった。
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2001年4月09日(月曜日)

月の散歩道

星見 23:55:00 天気:雲が多いが晴れの範疇に入るか?
 今夜も雲が多くて星が見えない。気が抜けたのか、帰宅してすぐ、19:00には寝てしまった。
 23:00頃にまた目覚め、しばし蠢くことよ。春真っ盛りで、窓を開けていたくなるほど暖かい。風呂を沸かし、飯を作る。これ生活の基本なり。しかし俺様の場合、なぜか深夜になることが多い。
 1:00頃、散歩に出かけた。例の遊歩道まで双眼鏡を提げて向かう。遊歩道といっても総延長100mくらい。たいした長さではない。その入り口辺り、頭上が啓けている付近で双眼鏡を構えた。18*50ISで満月直後の月を捉える。今夜も目が痛くなるほどくっきりと見える。アリスタルコスはなんであんなにはっきり見えるんだろう。年代的に新しい衝突痕なのかもしれない。
 そうしてしばし空を仰いでいたが、やがて東から流れてきた大きな雲にすっぽり覆われてしまった。今夜の星見時間はここまで。
 ここから木立を見ると、一昨日も歩いたが、歩くのに不自由無さそうな明るさだ。よそよそしく人を拒否するのではなく、親しげに誘う感じ。でも月がない夜に見たらどうかな。そして街灯が灯ったらどうなるだろうな。暗い闇が人を峻拒するかもしれない。
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2001年4月08日(日曜日)

月がきれいだから

星見 23:55:00 天気:やっぱりくもり
 夜、南の空に満月が掛かっていた。カメラ三脚にスターベースの20*50フィールドスコープを載せ、月に向けてみた。というか、月が明るすぎて他に何も見えない。
 この倍率でも、アリスタルコスやティコ、危機の海は良く見える。月は青と緑で縁取りされているものの、僕の場合は色収差があまり気にならない。というか、この程度のことで気になってしまう人たちは不幸なのではないか。
 さらにBD-1で例の星見の場所にわざわざ出かけ、18*50ISを月に向けてみた。さっきのことが頭にあったので色収差も気にしてみたが、ほんのり緑色の影がちらちら見える程度だ。
 北の空で雲が大きく切れていたので、そっちに向けて星空散歩としゃれ込んだが、月の明かりに小さな星がかき消され、あまり愉快な眺めではない。
 月が消えた頃、晴れ空を期待したいものだ。
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2001年4月02日(月曜日)

18*50ISで星見

星見 23:55:00
 明日は年休を取ることにしたので、今夜はゆっくり星を見るつもりだった。が、あいにく夕方から雲が増え始めていた。
 ベランダにC8EXでもと思ったが、雲行きが怪しいので18*50IS単独の星見だ。
 M42は、さすがに雲に霞んでしまっているが、それでもトラペジウムが複数の星で構成されていることは確認できる。ひっきりなしに雲が掛かる状況なので、いまいち楽しくない。
 M41は、これがそうか?という程度の見え方。他は期待できない。
 明け方に、もう一度空を見た。さそり座がけっこう見えている。M4はさすがに見えないが、M6、M7はきれいに見える。M7はじっくり眺めていると、次第に微光星が増えてゆくようで、見ていて飽きない。
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2001年4月01日(日曜日)

CANON 18*50IS到来

星見 23:55:00 天気:晴れました
 いやはや、とうとう四月になっちゃったよ。無事に期の変わり目を迎えることが出来たか。
 実は昨日、オルヴィスに発注したCANON 18倍50mm防振双眼鏡を一日中待っていた。前に小熊の運送屋さんから電話をもらった時は、土曜日の午後にという事だったはずなのだが......。昼からずっと待っていたのだが、一向にこない。午後というと一応12時間はあるからな(いや深夜到着は勘弁)。とはいうものの、次第に不安が募る。15:00頃、ふと郵便ポストをのぞくと、その名鉄から「荷物到着のお知らせ」というものが入っていた。あれれ、今日はずっといたよ? しかしそれ、「不在通知票」兼用で、しかもチェックが入っているのは「荷物到着~」の方。これは何を意味するのだ?
 名鉄の集配所に電話を入れると、それは「代引きの場合、配達予定日の前に予告のために入れておくもの」だと分かった。紛らわしいなあ。丁寧な仕事ではあるが。では到着はというと、「明日です」。おかしい、土曜日のはずだったのに......。僕の勘違いか。
 ともあれ、昨日一日を無駄に過ごし、今日も今日とて荷物を待つ。
 15:00前頃、ようやく小熊のおじさん(いや小熊のコスプレをした奇矯なおじさんでは......前にもこれやったなあ)がやってきて、代金と引き換えに大箱、小箱を置いていった。大きさからこっちが双眼鏡だと見て、先に小箱を開封する。手にした重さは、思ったより軽く感じる。
 一緒に届いた大箱は、オルヴィスの100mmニュートニアンのドブソニアンキットだ。これは員数確認だけ済ませておいた。
 段ボール箱の中には、化粧箱がそのまま入っている。開封すると、やっと双眼鏡と対面できた。
 見た目は、50mmにしてはかなりグラス面が広い。MIZARの10*42に較べると、その大きさが際立つ。最前面は防護ガラスらしいので、実際のレンズ面より広く開口しているのかもしれない。その大きなガラス面が二つ、ほとんど間を空けずに並んでいるデザインは、何とはなしに愛嬌がある。
 この双眼鏡、防水設計になっているので、少々汚れても平気なはずだ。早速、パッキンを挟んで防水構造になっている電池室の蓋を空け、単三乾電池2本をはめ込んだ。
 まだ日が高い。50m向こうに立ち並ぶ、中学校前の桜並木を見た。
 まず、ピントは非常にフラットに合う。桜の花弁一枚一枚が見えそうな、精密な見え方だ。
 ISをオンする。右人差し指が掛かる辺りにボタンがあり、それを押すと「カチリ」という音と共に像の揺れがぴたりと止まる。手持ちの時の揺れには、心臓の鼓動などに由来する周期の短い揺れと、大きな揺れがある。このISは周期の短いものに有効らしい。少し待つと、細波の収まった湖面のように、像がまったりと安定してくる。この状態では、さらに細かく見えるようになる。IS無しでも像はクリアで気持ちよいが、ISを使うとさらにはっきり見える。まるで魔法のようだ。
 夜、ベランダにMIZAR 20*80を出し、沈み行くオリオン座をネタに比較してみた。
 まず視界。どちらも見かけ視野60度超、20倍弱程度の倍率と似たような条件なので、視野も似たようなものだ。大三ツ星がすっぽり収まる。明るさは、さすがに口径差が出て20*80がやや勝っている。M42を見ると、20*80では散光がはっきり感じられるが、18*50ISではそれほどでもない。しかし20*80ではバックグラウンドの明るさが前面に出て、コントラストがかえって悪化する傾向がある。さらに、18*50ISは中心部から周辺部までピントが合っているのに対し、20*80はかなり球面収差が出るのだ。まあ29800円の双眼鏡を150000円のそれと比較してはいけないのかもしれないが。
 M41に向けた。明るさそのものは20*80の方が感じられた。しかし、見えている微光星の数は、それほど差がないようだ。これはISのおかげで、18*50ISの方が微光星を見やすくなっているためだろう。20*80は三脚に載せているのだが、それでも見ている人間や、その他の微小な振動を拾っているようだ。
 M47を見ようとしたが、すぐ上に明るい月がある状況で、非常に見難い。諦めて、天頂近くにあるかに座に向けた。ベランダからはひさしが邪魔になって、どうしてもかに座は見えない。しかし18*50ISだと手持ちなので問題はなく、しかもISのおかげで画像もクリアだ。プレセペの明るい集落がくっきりと見えた。月はクレーター群の中央丘まで見える。
 西に向け、明るい木星を視界に納めた。ISを使わなくても、木星の衛星たちは、その存在がなんとか分かる。ISを使うと木星を挟んで一直線に並んでいるのが明瞭に見える。
 土星は楕円形に見え、惑星であることが一目瞭然だ。
 少し北、すばるは星の一つ一つが明確な輝点をなし、ぼやけたところはほとんどない。恐るべし超低分散ガラス。ヒアデス星団も視界一杯に入ってきて美しい。18倍という倍率は、巨大なヒアデスを収めるには高すぎるようだ。
 真夜中、眠れなかったので18*50ISを路上に持ち出した。
 この時刻、おとめ座が南中している。そのずっと南、ほぼ真下にケンタウルス座ω星団があるはずだ。ω星団は全天最大の球状星団だ。日本からは南中高度が低くて観測の機会が少ないのだが、なんとか見えるかもしれない。スピカからまっすぐに南下していったが。視直径が満月を超える大天体なのだが、あいにく発見できなかった。星図を眺めて検討してみたが、我が部屋の近辺からは南方の家が邪魔で見えないという結論に達した。残念。暖かくなったら、海岸線まで遠征して見ようと思う。
 この頃、ヘラクレス座のM13が天頂にかかっている。天頂のやや東に向けると、ぼんやりした光の塊があった。間違いなくM13だ。かなり大きな球状星団で、50mmではさすがに星雲状にしか見えないが、大口径の望遠鏡ではざらざらした微光星が見えるそうだ。
 南南東にはさそり座が立ち上がっている。アンタレス近辺に向け、M4を見ようとしたが、見えたような気がしたが気のせいかも?という程度の見え方。
 さそりの尻尾を辿ってM6、M7。M7は大輪の花という感じで、華やかな眺めになる。M6もばっちり見える。微光星もたくさん見えて、良い感じだ。
 その北方には火星がかかっている。こちらは赤い、しかし面積を持った天体が見えた。衝が楽しみである。
 さらに少し東に進むと、M8干潟星雲が見える。散光はさほど強く感じられないが、微光星が群れているのが良く見える。
 値段が値段だが、これは凄い双眼鏡だ。病み付きになりそうだ。
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2001年3月28日(水曜日)

冬の大三角形を愛でる

星見 21:12:00
 夕方になっても空には雲が掛かり、かつ霞が全体を覆っている。あまり観望向きの空ではなかった。しかし風が強く、時々風に雲が吹き飛ばされて切れ目が出来ている。そこに冬の大三角形がのぞいていたので、20*80双眼鏡を向けてみた。
 大三ツ星周辺には星が群れていて、意外にクリアに見えた。小三ツ星もそれなりに見えるが、散光がいまいち冴えない。
 シリウスに向け、そこからM41を探す。雲に掛かっては抜けるという状況で、探すのに案外戸惑った。しかし、やがて微光星の群れが目に入ってきた。
 M46&M47を探して、シリウスの東に双眼鏡を向けた。M47はすぐに見つかった。やはり、この星団は明るい。M46はそらし目を使うと見えてる気もしたが、なんだか気のせいのような。
 もうすぐこれらの星座ともお別れだ。また見えるようになるのは、夏が終わる頃だろう。
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