Strange Days

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2014年10月29日(水曜日)

Zeppelinは、やっぱりPage&Plantのバンドっぽい(少なくとも3までは)

音楽 , テレビ 22:35:00 天気:晴れ続く
 入浴しつつ、Vita>PS3>Torneという迂遠なルートで、過去の録画を視聴している。おうちPCではゲームばかりしているので、テレビを見る時間は少ない。そんな時間を割いて見たのが、6月くらい放送の、TVKロックシティ。この回では、伊藤政則が、来日プロモーション中だったJimmy Pageからインタビューを取ってものを放映した。いつも、インタビューは聞き流す私だが、相手が相手だけに正座して拝聴した(いや正座はしてない)。
 Jimmy*1は、最近発売したZep1~3のデジタル・リマスタリング版を念頭に、当時の制作プロセスについて語っている。女の子のあそこにキンメダイ突っ込んだとかの話は、次回以降なんだろう。
 2度目のリマスタリングだけに、未発表音源も盛っているっぽい*2。Jimmyは、制作プロセスが理解しやすいような音源を含めたという。
 その具体的な制作プロセスだが、まずJimmy中心にアイデアを出し、演奏をテープに残してゆく。その音源をJimmyが取捨選択し、概ね自分のギターとRobert Plantのボーカルを重ねて、完成させていったようだ。つまり、アイデアに後付できるのはJimmy、Robertくらいで、JPJやJon Bohnamは、ほとんどタッチする機会がなかったようだ。これは、制作費用の関係で、期間を長くとれなかったというのも関係しているようだ。
 つまり、Bonzoはともかく、JPJも、初期の盤では、音作りにそれほど関与できなかったことを示しているように思う。
 ということは、4以降で明らかにJPJ色が強まり始めたのには、なにか制作体制的な変化があったからなのだろうか。
 という点までは、今回放送のインタビューでは語られなかった。今後の放送か、あるいは4以降のリマスタリング時に、あるいは明らかになるのかもしれない。
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2013年1月17日(木曜日)

Back in Black買い直し

暮らし , 音楽 22:14:00 天気:晴れだな
 今日に至っても、あちこちの日陰*1に雪が残っている。これはもう、うっかりすると根雪になってしまうかもしれないね。
 さて、久しぶりに荷物受領。モノはAC/DCのBack in Blackだ。って、もう持ってるじゃん? しかし、こいつはリマスターされたと聞いて、買わねばならぬという義務感に駆られたのだ。そもそも、最初に買ったCDは聞きすぎて*2盤面がボロボロになって買い直し、次のCDもうっかりCD-ROMドライブを捨てた時に一緒に捨ててしまい*3、最後に買ったものも開閉の度にケースが痛んでボロボロの状態だった。そんな訳で、半永久的なはずのCDというメディアを、3回も買い直すはめになった。
 早速リッピングしながら聴く。確かに音圧がいじられた気がしないでもないが、もともとスカスカの音だから大差はないな。後、立ち上がりでのジャギーが緩和されたような。その程度の違いだ。しかし、何度聴いてもいいもんだ。ロックで最も売れたアルバムであるのも*4、宜なるかな。
 AC/DCも、ブライアンの声がそろそろ出ないだろうと思っていたのだが、最新作のBlack Iceでは、何があったんだと言いたくなるくらい回復していたので、もしかしてアンガスが動けなくなるまで続けてくれるかもしれないな。もちろん、俺も腰をぎくぎく言わせながら付き合うぜ!
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2012年7月17日(火曜日)

ジョン・ロード逝去

音楽 22:38:00 天気:くもり
 おお、ショックだ。ジョン・ロードが逝ってしまったとは。最近、妙に初期白蛇を聞き返すようになり、いささかパープルファミリーづいていたのだが。
 ソロのBeyond The Notesは、国内ではCCCDという無残な代物で出たので買わなかったのだが、輸入盤を買うという手があるのを思い出した。追悼に買うべし。
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2012年3月05日(月曜日)

音楽CDをまたしてもリッピング

コンピュータ , 音楽 23:40:00 天気:雨
 ふと気が向いて、音楽CDのリッピングを、またまたやり直している。かつてはMP3で、それを数年前にWMA Pro可変プロファイルで取り込み直したのだが、今度はLoss-Lessで取り直している。
 WMA Proでの取り込みは、全ファイル併せても33GB程度。これがLoss-Lessで5倍になっても200GB行かない。ファイルサーバは2TB用意してあり、この程度なら全く問題にならない。それで、エンコードし直した。
 ふと気が向いたきっかけが、やはりふと気が向いてCDをそのまま再生してみたことだった。かなり高音質なはずのWMA Proフォーマットだが、それでもCDとの音質差は歴然としている。最近のPCは光出力が当然のように付属していて、それを光端子をもつヘッドフォンアンプにつなぎ、そこそこのレベルのヘッドフォンで聞くと、思ったよりハイスペックな再生が可能になるようだ。今まではさほど気にしなかったピアノ、クラシックギターなどの微妙な余韻で、ジャギーが気になるようになってしまった。そこで、Loss-Lessで録り直して見ることにしたのだ。
 CDだろうがLoss-LessだろうがDACは通すので、ジャギーは必ず発生する(はず)。でも、やはりLoss-Lessだと随分目立たなくなってくれるようだ。
 Loss-Lessならば他フォーマットへの変換でも、原理的には劣化が少なくなるはず。
 取り込みはWMPを使い、WMAをコンテナにLoss-Lessフォーマットに落としている。そういう形式のせいもあるのだろうが、リッピング/エンコードの早いこと早いこと。MP3時代に比べると、本当に100倍速くらいの速さだ。ハードウェアの向上は素晴らしいぞ。
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2011年4月23日(土曜日)

春の嵐と新BTヘッドホン

暮らし , 音楽 , モノ 22:09:00 天気:春の嵐
 夜半から降り始めた雨は、同じく吹き始めた風とともに、かなりの激しさで窓を叩き続ける。暗い一日だった。
 さて、外出できんなあと思いつつ、布団でヌクヌクしていたら、郵便の人がようやく荷物を持ってきてくれた。モノはPhilipsのBluetoothヘッドホン、SHB-9000。BTヘッドホンとしては、SONYのBT-140Qを持っているのだが、耳掛け式で遮音性が低く、またケーブル部分の被覆が剥がれて断線しそうな気がしている。そこで、もっと丈夫そうな、こういうふつうな格好のヘッドホンを買ったのだ。
 ペアリングはよくある仕様になっている。再生/一時停止ボタンになっている右側面後方側を数秒間押しっぱなしにすると、ペアリング待機状態になる。そこでペアリングの相手に検索させれば、BT2.1以降ならパスコード入力も不要でペアリング出来る。
 音はパワフルで、低音域を予想以上に強調する設定になっている。強すぎるので、イコライザで高音域を上げ、低音域を抑えた。解像度はワイヤードな物に比べると足りず、ピアノやストリングスがシャリシャリとジャギーな感じに化ける。圧縮音源なので仕方ないものと思いきや、有線でつないだ時や、別の有線ヘッドホンのオーディオテクニカのATH-A900でならかなり抑えられるので、やはりBTでの通信時に要因があるのだと思う。
 もう一つ、バンドの圧が高すぎて、メガネを掛けているとだんだん痛くなってくる。長時間使用は辛い。
 大きな長所が、電波到達距離が長いこと。同じBT2.1+EDRという仕様なのに、BT-140Qでは通信断する距離でも、こいつはまったく途切れない。またスタミナの方も相当のもので、真夜中まで10時間ほど使ったのに、へこたれた感じはなかった。ってか、これは充電要求サインを出してくれるのかな。
 ともあれ、BT-140Qとは違った使い心地で、家で音楽聞きながらうろうろするという用途にはうってつけだと思う。ただし、遮音性が高すぎるので、緊急地震速報を聞き逃すかもしれないな。
 今日は一日中、断続的に雨と風が吹き続け、とうとう一歩も外出しなかった。
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2010年7月28日(水曜日)

納涼祭

暮らし , 音楽 22:36:00 天気:晴れ
 職場では、夕方の18:00から納涼祭の類があった。毎日残業謎の人な人生が続いているが、たまにはサクっと仕事を切り上げて、会社で酔っ払う栄誉に浴したいものだ。
 例年、この行事にはお笑い系の人間を呼ぶことが多かった。しかし、今年はTスクエアの伊東たけしがやって来て、職場の吹奏楽隊と競演を見せてくれた。The Square名義だった頃のアルバムを何枚か持っている。さすがにプロ、それも明らかにトップクラスのそれのプレイは素晴らしく、バックの吹奏楽隊が頑張りすぎて、伊東のプレイを聴き取りにくかったのが残念なくらいだった(笑)。いいもん見せてもらった。来年もお笑いじゃなくて、プロミュージシャンを呼んでもらいたいもんだ。うん、十数年ぶりにヒュージョン熱が盛り上がってまいりました。
 調べてみると、マット・ソーラムが参加したアルバムもあるらしい。GNRともリンクしているのか。この世界の人脈は計り知れない。
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2010年5月17日(月曜日)

新Ubuntuサーバ順調に稼働中

音楽 , 暮らし , コンピュータ 22:00:00 天気:晴れ
 R.J.Dio逝去の報に接する。おおロニーよ、しんでしまうとはなにごとか。リアルエルフも病には勝てなかったか。毎年、あっちのバンドメンバーが充実してゆく。あの世でコージーとギグってくれ。もっとも、リッチーの旦那は百くらいまで軽く生きそうな気がするが。
 今日は少し帰宅が遅くなったが、やはり歩いて帰る。慣れたせいか、ややタイムが向上してきた気がする。
 帰宅すると、朝方に仕掛けておいたWHS機から新Ubuntu機へのデータ移行が完了していた。これで用済みになったので、トイレに設置してあるLANTANKの電源を落とした。中身の250GBディスクは使えるので、WHS機に増設してバックアップイメージ置き場に使おう。
 新Ubuntu機はメモリが4GB、2コアでHyperThread対応なので、ただのファイルサーバとしてはかなり速い。これでLAN回線をGB化*1してやれば無敵ではないか。ともかく、LANTANKのようにファイルアクセス*2時に待たされることが無くなった。
 こうなると、WHS機の増強も急ぎたいな。しかしその前提として、主力機を増強せねばならぬ。そのうえで、主力機のAthlonx2 4850eとMB、メモリを移植してやらねばだわ。しかしWHS機はSATAなHDDに加え、レガシーなIDE HDDも集まるので、熱い煩い機械になりそうな予感。もうIDEは全廃するかな。
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2009年12月15日(火曜日)

USBオーディオアダプタその他到来

モノ , 自転車 , 音楽 23:11:00 天気:雲多いな
 アマゾンに発注した荷物第2弾が届く。
 まずPlanexのUSBオーディオアダプタ。有線ヘッドホンに回帰してみて、PCのオンボードオーディオチップ経由の音に乗る盛大なノイズが無視できなくなってきたので、USBから出力させてやることに。きっちりノイズが消えて、心なしか低音域の解像度も上がったような。この組み合わせで、音質的には及第点になった。正確にはちょっとヒスノイズ的な高周波成分が余分に乗っているが、普通に聴く分には気にならない程度だ。
 さらにヘルメット。BellのFlioがなぜか異常に安かった(5265円)ので、ブルー/ブラックモデルを購入。古いヘルメットの更新時期なので、丁度良かった。
 そしてキャノンデールの防風ジャケット。ポケットのたくさんついたウィンドブレーカ超級のジャケットが欲しかったのだが、これが目についたので赤いのを購入。左右の脇、背中に加え、オーディオ用とかで左胸にもついている。
 これで、冬に走るのが楽しくなりそう……かな……。

2009年12月14日(月曜日)

ワイヤードなヘッドホン購入

音楽 22:50:00 天気:晴れ
 昨日の疲労が残り、半戦死状態の一日だった。帰宅してすぐにバタンキューで、アマゾンからの荷物が届くまで眠り込んでいた。
 そのアマゾンからの荷物だが、久しぶりに有線ヘッドホンを購入した*1のだ。物はオーディオテクニカのATH-A900。廉価なヘッドホンとしては好評なので*2これに決定。アマゾンで取り寄せた。
 このヘッドホン、特に芸の無いクローズドタイプだが、耳朶を完全に覆うので音漏れ少なく、また圧迫感も少ないのはいい感じ。
 しばらく視聴してみて、中音域の、特にギターの音質に向上が見られた。最近スティーブ・モーズや渡辺香津美をよく聞くのだが、中音域のドライブ感が倍加した感じだ。また細かなニュアンスも聞き取れるようになった。もっとも、比較対象がBluetoothヘッドホンだけどな。従来、手元で一番音のいいセットは、Walkman E26+付属ヘッドホンという情けない状況だったが、もう少しまともな音を聴けるようになった。
 こうなってくると、BTヘッドホンではそれほど気にならなかったPCの音声系に乗るノイズが気になってきた。流石に本格的なオーディオに回帰という気はないので、これはUSBサウンドプロセッサを使うことで解消しようと思う。
 恐らく、かつてオーディオに多少金を掛けていた頃には、これくらいの音を得ていたんだろう。でもPCオーディオの世界の利便性に負けて、ズルズルと譲歩してきた結果がBTヘッドホンの音質なのだ。あれで妥協するのはなにかに負けている気がする。まあ、手放す気はないが、たまにはもっと高い世界もあることを思い出そう。
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2009年1月30日(金曜日)

音楽ライブラリ作り直し中

音楽 , コンピュータ 23:14:00 天気:雨
 一時、iTunesを使っていた頃にMP3化したライブラリを継承してきたわけだが、もうMP3/128Kbpsの時代でもあるまいと思い、さらなる高音質を求めてフォーマット替えを目論んだ。
 再生機器としては、WMP*1とWalkmanくらいか。携帯電話でも使いたいが、実際の使用頻度を考えるとWindowsMobileとの親和性が一番問われることになる。
 そういう目で見ると、AACは論外、Vorbisもあかんですな。ATRACなんざ一昨日来やがれだ。となると、WMAしかない。ひどくつまらない選択だが、可用性という目で見ると悪くない。WMAがサポートされないのはApple帝国界隈くらいだからだ。それでもiPodで聴きたいと思えば、簡単に変換出来るし、そもそも今時のエンコーダなら、再変換もほとんど手間いらずだ。
 とりあえず、比較対象としてMP3/320Kbpsのファイルを作り、WMAの様々なフォーマット*2を対照してみたところ、WMA Proがファイルサイズを考慮すると最適だった。192Kbpsまでなのだが、それでも高音域のノイズが激減して、MP3/320Kbpsよりも上だった。MP3は128Kbps辺りが、一番バランス取れてるんだな。
 というわけで、CDラックからCDをごっそり持ってきて、一気にエンコード中だ。色々発見がある。Cozy Powellってソロアルバムを5枚も出してたんだとか*3。多いのはAC/DCで、17枚もある。あまつさえ、"Back in Black"なんか2枚もある。一時どこかに行ったから、買い直したんだっけ。全く、俺はどんだけAC/DC好きなんだよ。
 サクサク進行中で、多分来週まで掛からないだろう。

2007年1月18日(木曜日)

YMO

音楽 12:55:07 天気:回復中
 へえ
 わしにとってはBGMでありテクノデリックであったわけだがな。とはいえ、浮気な僕らの後半も好きだった。
 大昔にひょうきん族に出た時のように、むやみに力の抜けたスットコドッコイな展開になりそうだ。それでも、何か音源を出すのなら聞いてみたいもんだね。
 最初の解散から四半世紀が経とうという時期だ、再結成時のようにYMOの名へのこだわりは、もう無いのかも知れんね。

2005年7月02日(土曜日)

神様に会ってきた

音楽 22:32:00 天気:くもり
 正確には『神様を(遠方より)眺めてきた』だが。
 今日は昼まで寝てから体力を温存し、適当な時間に家を出た。もちろん、Jeff Beck来日公演を見るために。
 東京国際フォーラムに着いたのは、開場時間16:00のちょっと前だった。程なく入場が始まる。オフィシャルグッズとして、Tシャツとキャップを買っておいた。ストラップだのキーホルダーだのといった小物は忘れてしまいそうだし、パンフの類は確実にずたずたにしてしまいそう。いつも身につけていられる物がいい。
 ホールに入る。席は、なんと1F最後列だった! とほほ。まあ、ここはここで、後ろを気にしないでいいという利点はある。それに、列番から見て、どうせかなり後ろだろうと睨んだ僕は、ワイドビノを持ってきていた。本来はオペラグラスであるこいつは、こういう場所でも威力を発揮するはずだ。
 開演時間が近づくに連れて、場内に人が満ち始める。5000席あるここも満員の模様だ。こぐ氏は来ないなあ、と心配していたら、開演寸前にやってきた。NHKとやり取りして、時間を食ってしまったとか。それで分かったのだが、先ほどから一つ置いた席に座っておられた方が、こぐ氏のご友人だったということだ。
 客電が落ち、開園時間となる。ざわめきが一時収まると、ステージに人影がぞろぞろと入ってくる。バック隊が位置に着くと、最後にひょろりとした人影がずいと現れた。スポットライトが当たる。ジェフだ! 最初のナンバーが始まった。いきなり客席が総立ちになる。僕も思わず立ち上がる。でもその割に踊ったりはしない、不思議な光景だった。ある種の敬意の表れと解釈するべきか。
 前が立っているので、僕も立って見ざるを得ない。それにしても遠いよ。豆粒みたいだ。それでも、ジェフ・ベック以外には誰にも出せそうも無いサウンドが押し寄せてくると、思わず胸が一杯になる。それにこれがある、と、ワイドビノを構えた。ステージがくっきりと見える。セットは異様にシンプルで、ジェフの背後にドラム、向かって右手にベース、キーボードという編成。
 イントロ、それに続く曲は人の曲か新曲らしく、耳慣れなくて戸惑った。が、次にいよいよ御馴染みのイントロが始まった。You Never Knowだ。これ、昨日見たDVDでもやっていて、近年のステージでの常連らしい。ズンズン進むリズム隊をバックに、ファンキーなサウンドを刻むジェフは、とても還暦を迎えたとは思えない。動きも年寄り臭さは微塵も感じさせなかった。いいねえ、こういうファンキーな年寄りになりたいもんだ。
 次は哀しみの恋人たち。しっとりと聴ける美しいサウンドであり、落ち着いた、綺麗なライティングだったのだが、客席はなぜか総立ちのまま。立ちっぱなしだと辛いので、ここは流石に座って聴いた。どうせ後ろだし。
 中盤ではボーカルが入る。声質からすると、FlashでAmbitionsを歌った人か。声量が大きくて安定しているのだが、華が無いのが辛いところ。やはりジェフに絡むには、ロッド・スチュワートのように癖のある声質か、ポール・ロジャースのように一声でどこの誰だか分かるような存在感を持ってなければ。曲はジミヘンと、たぶんジェフの近年の曲からかな?
 前半最後はジェフの持ち曲から三連打。御馴染みのイントロが始まると、客席から歓声が上がる。Star Cycleだ! シーケンサーで代用できそうなくらいに無機質なリズム隊をバックに、ジェフが縦横無尽に弾きまくる。最近のジェフはテクノっぽいエレクトリックサウンドに傾倒しているようだけど、この曲はその嚆矢になったいえよう。次にGuitar ShopからBig Block。カッティングでざくざく刻まれてゆく音に痺れる。そして前半最後を飾ったのは、Scatter Brain! これをやってくれるとは。ジェフが暴走気味で、バック隊がコード進行を合わせるのに苦労している様子がうかがえて、ちょっと笑えた。
 前半終わり。10分の休憩が入る。正直、この席で9000円は高いよなと思っていたのだが、この時点でそんなものは問題ではないと確信していた。ただ、もっと高倍率の双眼鏡を持って来ればよかったな。
 トイレに行くと、流石にずらりと待ち行列が伸びている。年齢層はかなり高めだ。平気で40、50代の男女が混じっている。ボリュームゾーンは30代だろうか。みんな『すげえなあ』と口々に話している。
 席に戻ると、すぐに後半戦が開始。整然としたd.から入るBeck's Boleroに続き、良く分からない曲が挟まったが、新曲タイムだったのだろうか。自分の不勉強が悔やまれる。
 ちょっとだれ気味の気分も、次のイントロが始まると吹き飛んだ。Led Bootsだ! これをやってくれるとはなあ。この曲では、k.が頑張ってくれたので、かなり燃えた。ジェフがまたしても暴走気味で、またコード進行を合わせるのに苦労している様には笑いが出た。それくらい白熱のステージだった。
 中盤は、またしてもv.が入る。このv.上手いんだけど、ちょっと鬱陶しい声質の持ち主だ。今日のステージでは、もっと聞かせてくれる声の持ち主だったら良かったかな。とはいえ、ジェフのg.に負けない迫力ではあった。
 Goodbye Pork Pie Hatと近年の曲を挟み、トリはこれだ、Blue Wind!*1 せっかくの燃え曲。だが僕にはいまいちに思えた。というのが、k.が全然前に出てこないのだ。このk.、テクはあるのだろうが、いまいちでしゃばりでないのと、どうもジェフとの接続がスムーズでなくて、何度もカックンとさせられた人だ。それでも、この曲ではヤン・ハマーばりにがんがん前に出て欲しかった。しかし、消化不良気味の気分も、ジェフがその分ガンガン弾き倒してくれたので、ずいぶん解消されたものだ。
 気がつくと、既に1時間半。満場の大歓声の中、ステージから引き上げてゆく。もちろん、総立ちでアンコールのおねだり。やがてv.を引き連れて戻ってきて、始まったのが、People Get Readyだった。聴かせる曲だなあ。v.の人も、この曲ではまあまあはまって聞こえた。しかしジェフのソロに繋がるところでは、ロッドばりにハウルして欲しかったところ。あれを待ち構えていた客席が、またしてもカックンしてしまったのは間違いあるまい(笑)。
 そしてk.と二人だけが残ると、しんみりとOver the Rainbowを弾き始めた。リッチー・ブラックモアを嚆矢に、ネオクラ系御用達の曲だと思い込んでいたのだが、流石にジェフが弾くと様になる。k.とうまくかみ合わなくて『あれ、今どこ弾いてるの?』ってな場面もあったが。しんみりと最後の音が零れ、またしても満場の拍手の中、裾に消えてゆく。
 早速始まるアンコールへのおねだり。しかし、昨日はアンコール一回だけだったというから、無いかなとも思っていた。だが、なかなか客電が点かない。これはもしかして、と思い始めたところで、遂に再登場。弾いたのはGoing Down。当然v.付。この曲はJBG時代のものだったかな。最後というつもりなのか、v.も熱が入っていて、素晴らしかった。ただ動きが鬱陶しいな(汗)。
 これで正真正銘の最後。メンバーが裾にぞろぞろと消える際、ジェフがストラトを客席に投げ込む真似をして、笑いを取っていた。きっちり2時間、職人集団を従えた天才のステージを堪能したという気分だった。
 バックのd.は凄かったな。音もでかいがテクも凄い。迫力でジェフにちっとも引けを取らなかった。やはりドラムに重鎮を据えると、ステージがビシッと締まる。
 b.は仕事師という感じで、ずっと定位置に突っ立ったまま、ひたすらジェフのプレイを支えていた。正直、Wired前後のように攻撃型b.と掛け合うジェフを見てみたかった気もしないではないが。
 v.は、きっとレコーディングでは素晴らしいんだろう(笑)。でもジェフと積極的に絡むので、ステージでもまあまあ聞けた。あのせこせこ動き回る癖さえなければ。
 問題はk.か。せっかくヤン・ハマー絡みの楽曲が多かったのだから、もっと前に出るタイプであって欲しかった。特にBlue Wind、Star Cycleでは、ジェフにガンガン絡んで欲しかったのだが。
 ともあれ、ギターの神様に会えて胸いっぱいだ。今夜は眠れないかも。などと嘯きつつ、帰宅早々に寝入ってしまった我輩であった。また来日して欲しいな。

2005年7月01日(金曜日)

神様に合う準備

音楽 23:07:00 天気:良くないね
 明日のJeff Beck来日公演に備えて、予習をしておこう。
 Who Else!より後に出たアルバムは、まだ買いそびれている。ここ数年、CD購入欲が激減していたからな。でもそれ以前のオフィシャル音源は全部持っているし、全て聞きまくっている。最近のアルバム主体で構成されたら、着いていけるか不安だな。
 もう一つ、こぐ氏にいただいた、BS2で放映されたという貴重なライブ映像が手許にある。'99年の来日公演のものらしい。ダビングしたDVDを頂いて以来、なかなか見ることが出来なかったものだ。
 通して見る。おー、すげえ、ジェフが動いてるよ!*1。こぐ氏が『テクニックの介在を感じさせない』と評した画像だ。確かに、特段にテクを弄しているという感じではなくて、『俺、ふつうに弾いてるよ?』と嘯きそうな、でも出してる音は物凄くカコイイ、そういうスタイルだった。一言でいってカコイイ。もう少し付け足すとすげえカコイイ。
 ちょっとぶったまげたのが、セカンドギターがいたこと。というか、ほとんどkey.の代用として機能している。確かなテクを持っていて、手数の多さはジェフ以上だ。ジェニファー・バトゥンというこの女性ギタリスト、マイケル"刑事では無罪だったけどどうせ民事で悲惨な目にあうんだろうな"ジャクソンのバックバンドにいたそうな。アタックの正確さと手数はジェフ以上で、迫力と音もそこそこという感じだった。
 印象的だったのは、ジェフがエフェクターの類をあまり使わなかったこと。使いたいときには、後ろのマーシャルの上に積んであるそれにとことこと近づいて、手で切り替えていた。ジェニファーがエフェクターの山の真ん中に突っ立っているような状況だったので、余計に際立って見えた。
 時期的にWho Else!からの選曲が多かった。しかしBlue WindやStar Cycleなどのキメ曲もちゃんと織り込んであって、オールドファンにもちゃんと燃えどころが用意されているという構成だった。このDVDは永久保存だ。
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2003年1月23日(木曜日)

なんとなくBEE GEESが

音楽 00:00:00 天気:雨の一日であつた
 今日も残業で遅く、しかも雨なので夜トレ出来ずであった。欲求不満が募る今日この頃。ああ、ランスペダルが泣いてるぜ。土日とおとなしくしてようかと思っていたのだが、土曜日は津久井湖辺りまで遠乗りに出かけようかと思ったりして。
 そんな欲求不満と疲労が溜まっているせいか、このところ軽い音楽ばかり聴いている。普段、日本の古めのロック/ポップスを除いて、海外のスラッシュだのハードだのを聞いているのだが、疲れた体にはチト厳しい。そこでビージーズだ(なぜだ)。
 とまあ、そんなに深く考えているわけではないけれど、ビージーズの曲がヘビーローテーションされているのは事実。なぜかと考えると、ビージーズって大音量で聴かなくても気持ちいいんだよね。ヘビーなビージーズ野郎どもは、アパートが振動疲労で解体しそうなくらいの大音量でなきゃ、と主張するかもしれない。でも、'70年代終わりのディスコシーンを、金の無い子供時代に体験した僕には、ビージーズというのはラジカセの安っぽいスピーカーからタラタラと流れてくるモノだったのだ。
 それに、よほど優れたエンジニアの仕事だったのだろうか、ビージーズの曲って大音量で聴いても小音量でも気持ちがいい。『どんな大音量でもバランスが崩れない』というのは、特にハードロックでは誉め言葉だけど、その逆もまた然りではないだろうか。そのバランスのよさを支えているのは、一つには妙に変態的(爆)なボーカル。器楽の音域から飛び離れているので、割と通りやすいのだ。それと、多用されるストリングスでは無いだろうか。Saturday Night Feverがディスコミュージックの割に(これは偏見か)下品じゃないのは、控えめなストリングス・ワークの賜物だと思うのだが、どうだろう。考えてみれば、アルバムの通算出荷枚数が1億枚を遥かに越えるぐらいなのだから、単に時流に乗っただけではなく、もともと優れた音楽センスを持っていたのだろう。などと今さら僕が偉そうに分析してみせる要も無いよな。
 そのビージーズも、モーリス・ギブの死で揺れ動いている。活動を継続するとはいうが、名前を変えるともいう。ソロだった末弟も'80年代に亡くなっているのだが、なにかに祟られているのだろうか、この一族。
 BEE GEESと共にローテーションされている曲には、癒し系のものが多い。"癒し系"という言葉には、"癒して、癒して"というさもしい求め、"癒してやろう"という卑しい傲慢さを感じてしまって嫌なのだが、聞いている時の心情を自己分析すると、まさに癒しをさもしく求めているとしかいいようがない。癒しは卑しい。でも疲れた体は、まさにそんな卑しい癒しを欲しているのだな。こんな心情が霊感商法に安易に走らせたりするのだろう。卑しい癒しを求める相手は、音楽ぐらいに留めよう。
 今、一番癒されている曲は、DEEP PURPLEの俺的ベストであるAviatorだ。この曲は、初めて耳にして以来、ローテーションから落ちたことが一度もない。音楽産業から身を引いていた間は、航空会社のパイロットとして働いていたスティーブ・モーズらしい、しみじみとした叙情を感じさせる名曲だと思う。リッチーのいないパープルなんて......といわず、一度聴いて欲しい。モーズは、今でも自家用機と共に、小さな自家用(!)滑走路の側に暮らしているのだとか。そういう経歴が、優れたギターワークにつながっているのだろう。
 そのPURPLEも、去年の頭、ジョン・ロードの脱退という最大の危機を迎え、揺れ動いている。いちおう、これも優れたキーボード奏者であるドン・エイリー(ex.Rainbow)の加入という形でけりはついたが、ブラックモアはともかくロードまで抜けてしまったPURPLEに、その音楽性を維持できるのだろうか。Aviatorの叙情性を支えたのがロードの優れた音のセンスだと思っている僕には、どっちかというとプロっぽい無機質な音造りを得意とするエイリーの加入は、かなり心配だ。BURRNのインタビューで『リッチーとまた仕事するかも』なんて軽くいってたロードの動向も含めて、PURPLEの動きから目を離せない(などといいつつ数カ月くらい平気で忘れてたりするが)。
 とまあ、見事に取りとめの無い日記になってしまった。日記性皆無なので、むしろ随筆というべきもんか。
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2002年12月22日(日曜日)

BD-ML/RECUMBENT-ML合同忘年会

音楽 00:00:00 天気:くもり
 今年最後の3連休の中日は、BD-ML、RECUMBENT-ML合同の忘年会がある。なんか宴会続きなので、走りに行けないのが微妙にストレスの溜まるところ。
 忘年会の開始は19:00だが、その前に用事があるので13:00過ぎには家を出た。用事というのは、MOBILLYたんを和田サイクルに預けに行くのだ。ちょっと前、BD-MLにて、和田サイクルに20穴の内装3段ハブが多量に入荷したとの情報が流れた。そしてうっきー氏が早速UGOマイクロ14を預け、無事多段化されたとの事。この件を和田店長に問い合わせると、15K\、納期三日程度で可能との事だった。それならやらずばなるまい!
 MOBILLYを抱えて東海道線に乗り込む。最初、品川で山手線に、新宿で総武線各停に乗り換えるつもりだったのだが、秋葉乗り換えの方が座れるかなと思い、東京で山手線、秋葉原で総武線各停に乗り換えた。
 西荻窪に降り立ち、和田サイまで走った。店頭にMOBILLYを停め、店内をのぞくと、加藤直之氏の背中が目に入った。加藤氏と和田店長の話が終わるのを待ち、早速MOBILLYの改造を依頼すると、アルバイト氏がスポークをバシバシ切り始めた。なんと、19:00くらいには出来上がるというのだ。しかし、今日は宴会があるので、受け取れるかどうかは微妙だ。後で電話を入れることにした。
 店頭には、もう既に2台のUGOマイクロ14が、改造を終えて駐輪されていた。一台はうっきー氏(まだ取りに来てないとか)、もう一台はねず吉氏の所有らしい。うっきー号に試乗させてもらう。ミドルで軸直結(つまりギア比1)、これをロー側にするとかなり軽くなり、坂も楽々登れそうな感じがする。トップ側もかなりギア比が変わり、高速巡航も楽々という感じ。これはいい。走れるシングルギアのMOBILLYたんが、走れる3段変速に大変身だぜ。試走から帰ってくると、小十郎氏がUGOマイクロ14を持ち込んできたところだった。予想した通り、次々に改造に持ち込まれているようだ。
 和田店長にMOBILLYたんを預け、加藤氏に挨拶し、その場を辞す。
 西荻窪まで今度は歩き、総武線各停で秋葉原まで出た。秋葉に出かけるのは久しぶりだ。
 昭和通り口から出て、スターベースの方に歩いていった。うっかりスターベースに入ると金を使いそうなので通り過ぎ、ZOA21辺りから攻め始める。いつの間にかアプアプの新店が出来ていた。品揃えは面白そう。980円で売ってるCDラベルなんかに印字できるミニミニプリンタが面白そうだった。しかし、Windowsでいちいちコントロールしなければならないようだし、いまいち使い道が思い浮かばなかったので、かろうじて思いとどまった。
 裏通りを一通り舐め、今度は表を歩く。裏通りもそうだが、こちらにもヲタ系のショップが大挙進出している。通りの東側など、数年前の面影がほとんど残ってないくらいだ。
 一番大きな変化は、かつてミナミデンキ、次にT-ZONEミナミ、しまいにゃT-ZONE本店になったあのビルに、今はLaOXが入っている点だろう。今の秋葉を象徴したような、ホビー方向に大きく振られたショップだ。半年来なかった僕は、ほとんど浦島太郎のようなものだ。そう思いつつも、しばらくうろつくのであった。
 結局、秋葉では、千石で大容量の単3Ni-Cd充電池と充電器を買っただけだった。手元の充電池ズがそろそろへたり始めたので、これで一気に置き換えるのだ。
 時刻は18:00を過ぎたので、そろそろ会場まで歩くことにした。
 場所は両国橋の近くで、秋葉原駅から少し南下し、大通りをずっと東進すればいいはずだ。寒い中、てくてく歩いて行く。しかし、歩くにつれて空模様が気になり始める。雨は降らないという予報だが、時折ポツポツと水滴が顔に当たる感じがするのだが......。幸い、それ以上は悪化しなかった。
 歩いて歩いて、やがて浅草橋に到達した。ここで迷い始めた。あれ、目的の橋は浅草橋だったっけ? 地図を持ってこなかったので、全てはうろ覚えの世界なのだ。が、こういう時に役立つハイテク武装が。au携帯のGPS機能だ。自転車ツーリングではいまいち使い出が無いこれも、街中での迷子救済には威力を発揮できる。目的の店周辺の地形はなんとなくおぼえていたので、GPSで現在位置を表示し、地図を見ながら東へと歩いていった。そうだ、橋の名前は両国橋だったのだ。真北に浅草橋が架かっていたので、迷ってしまったのだ。
 この近くだよな、と思いつつ歩いていると、一台の自転車がツーッと通過した。暗がりでもその極端に小さなタイヤは間違えようがない。ハンディバイクだ。そんなものに喜んで乗るような連中は、BD-MLくらいだ。というわけで、この近くの可能性が高い。そんな風に考えながら角を曲がると、ガラス越しにおのひろき氏と目があった。あ、ここか。入店すると、既に大多数のメンバーは揃っていた。ほどなく、待つのもなんだからということで、忘年会が始まった。
 店はふつうの1F席の他、それを見下ろすようにして2F席が囲んでいる。厨房の壁面にはプロジェクターがあり、そこでビデオを上映したり、PCでスライドショーすることも可能だ。
 まずは自己紹介。2F席に陣取った関係で、僕から始まった。「今年もまた自転車を衝動買いしてしまった」という誰もが出しそうなネタを出す。
 一通りの自己紹介が済んだ後は、やはりプロジェクタを生かしたネタということで、まき氏らが参加した軽井沢でのオフ、ドイツでのR&Mミーティングの画像が紹介された。昨日もおでんオフにてわかば女史らが赴いたドイツ紀行の画像が紹介されたのだが、自転車にはいい土地のようだ。行ってみたいが、金が無いです。
 宴会は22:00にはお開き。店を出ると、当然のように店の前での試乗会が催される。さっき見かけたハンディバイクは、なんとドロップハンドルになっている。いくらなんでもやりすぎで笑える。
 さすがに今から和田サイには行けないので、僕は帰宅することにした。ちょうど小十郎氏に和田店長から電話が入っていたので、明日取りに行く旨、伝えてもらう。一行は自走組、それでも和田サイに行く組(元気というかなんというか)、そして帰る組に分かれ、三々五々駅まで歩いていった。にち氏らと馬喰町駅まで歩き、そこから横須賀線で戸塚に戻った。地下鉄はなんとか終電に間に合い、日付が変わる前に帰宅できた。今日も充実したような、なにか抜けているような、そんな一日だった。
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